●人工知能解析で「解けない問題」の予測からつまづきの防止へ (2016年09月21日)
リクルートマーケティングパートナーズ、東京大学、IGPIビジネスアナリティクス&インテリジェンスは、共同研究「アダプティブ・ラーニング実現に向けた人工知能解析」を進めています。
このたび、教育×人工知能で昨今話題となっている「アダプティブ・ラーニング(学習プロセスの最適化)」において、学習者の「解けない問題」を最大30%予測することに成功しました。
今回解析対象としたのは、『スタディサプリ小学講座・中学講座』における小学4年生から中学3年生までの算数・数学で、精度80%を最低ラインとし解析を実施。精度とは、データ解析の結果算出された「解けない問題」のうち、実際に「解けない問題」だった確率。蓄積されたデータを用いて、モデル作成データと予測用データに分割し、モデル作成データによってデータ解析を行い、予測用データの中の「解けない問題」を予測する手法を用いています。学習者の動画視聴や問題解答の学習ログを最新の機械学習解析「ディープラーニング」を用いて解析し改善を重ねました。その結果、小学5年生で解けない問題全体の30.4%の問題を90%の精度で予測、そのほか小学6年生が27.1%の問題を88%予測しました。
「解けない問題」を予測することは学習プロセス・時間の効率化にとどまらず、学習者のモチベーションの維持や効率的な学び直しの実現に大きく寄与するものと考えられます。解けない問題の予測からつまづきの防止になることで、学習者の効率よい学力向上につながりそうですね。
東京大学松尾研究室×BAI×リクルートマーケティングパートナーズ 学習者の「解けない問題」の予測に成功「つまづき予防」の実現へ
« 科学技術系人材のグローバルな活躍を推進する【グローバルサイエンスキャンパス】 | トップページへ 作って動かして使ってみよう iPadでプログラミングを学べるアプリ »
最新記事一覧
- 温かみのある「木の学校」 学校施設への木材利用状況についての調査結果発表(2016年12月02日)
- 第6世代CPU搭載の法人向けパソコン・タブレット計8モデルが新発売されました
- 「たてよこWebアワード」が開催されます(2016年12月01日)
- 「デジタル教科書」は、「可能な限り、次期学習指導要領の実施に合わせて導入、使用することができるようにすることが望ましい」もの(2016年11月30日)
- 教育関係者の約8割が「運動」は「知力」の発達に影響があると回答
- 「平成28年度オリンピック・パラリンピック教育理解促進事業」を公募(2016年11月29日)
- 国際的ロボット競技大会・WROで日本の高校生チームが金・銅メダル受賞!(2016年11月28日)
- いじめに正面から向き合う「考え、議論する道徳」への転換に向けて
- CCFSの患児の学習意欲低下には報酬の感受性の低下状態が関係~理化学研究所(2016年11月23日)
- 私立学校施設の耐震改修状況等の調査結果を公表~文部科学省(2016年11月21日)
- スーパーグローバルハイスクールの第1回全国フォーラムが開催されます(2016年11月19日)
- 授業を活性化できるインタラクティブ機能付きプロジェクター発売
- 子どもの学習と学力定着を様々な面から支える「らくらく教材クラウド」(2016年11月18日)
- 「地域情報化大賞」が「ICT地域活性化大賞」となって事例を募集
- ブイキューブとレノボ・ジャパンが協業し、テレビ会議システムの提供を開始(2016年11月17日)
投稿者 kksblog : 2016年09月21日 20:01