●高大接続改革の進捗状況について公表~文部科学省 (2016年09月05日)
文部科学省が、高大接続改革の現時点の進捗状況を公表しました。
文部科学省では、高大接続システム改革会議「最終報告」を踏まえ、高大接続改革の着実な実現に向けて、検討・準備グループ等を設置し、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」や「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の「実施方針」をはじめとする当面の検討課題について、具体的な検討を進めています。
高等学校教育改革としては、まず教育課程の見直しがあります。平成29年度に高等学校学習指導要領改訂する予定です。
次に、学習・指導方法の改善と教員の指導力の向上のために、生徒の資質・能力を育成する「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニングの視点による学び)について、学習指導要領と一体で議論しています。教員の資質・能力の向上については、平成27年12月答申。秋の臨時国会に向け、教特法、免許法、教員センター法改正を準備中です。そして、多面的な評価の推進のために、「基礎テスト(仮称)」とも関連して、民間、校長会、自治体等が実施している多様な検定等の実態、振興・活用方法も検討。また、学習指導要領の議論の中で、「キャリア・パスポート(仮称)」を検討中、学習指導要領の改訂を踏まえ、指導要録様式例を改訂、「検定試験の評価ガイドライン」の策定に向けて検討。「高等学校基礎学力テスト(仮称)」について、文部科学省改革推進本部「高大接続改革チーム」の下に、「検討・準備グループ」を設置し、検討中です。
大学入学者選抜改革としては、平成28年4月に「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」検討・準備グループを設置し、記述式・英語の実施方法・時期等について検討中です。また、個別大学の入学者選抜の改革として、国公私立の別を問わず、各大学の方針に基づき、受検者を多面的・総合的に評価するための入学者選抜改革の取組が進展。委託事業において、複数の大学等がコンソーシアムを組み、地歴公民、理数、情報等に関する新たな評価手法の開発及び普及に取り組んでいます。
高等学校や大学関係者等による「大学入学者選抜方法の改善に関する協議」の場では、入学者選抜に関する新たなルールづくりや調査書・提出書類の改善等について検討中です。
大学教育改革としては、「卒業認定・学位授与」、「教育課程の編成・実施」、「入学者受入れ」の“三つの方針”を策定。公表を各大学に義務付け。「三つの方針」策定・運用に関するガイドラインを国が作成・配布します。
“三つの方針”等を共通評価項目とし、平成30年度から認証評価に反映します。
これらの改革の着実な推進のため、平成29年度高大接続改革関連予算として、総額64億円を概算要求しています。
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投稿者 kksblog : 2016年09月05日 15:20