●もっとフィルタリング利用を 総務省「e-ネットキャラバンPlus」を新設 (2016年09月06日)
総務省では、青少年のスマートフォンのフィルタリング利用の推進を図るため、青少年の安全なインターネット利用について啓発を行う講座である「e-ネットキャラバン」に「フィルタリングの内容及び設定」を中心とした新たな講座として「e-ネットキャラバンPlus」を新設しました。
「e-ネットキャラバン」とは、総務省が情報通信分野等の企業・団体や文部科学省と協力して、平成18年4月より全国で実施している講座です。保護者、教職員および児童生徒を対象とし、子どもたちの安心・安全なインターネット利用のための啓発活動を行っています。「e-ネットキャラバンPlus」では、従来の「情報モラル教育(入門編)」の「保護者・教職員向け上位講座」として、「フィルタリングの内容および設定」を中心とした教材を使用し、フィルタリングについての理解の向上を図るものです。
青少年がスマートフォンを利用することによって犯罪、トラブルに巻き込まれることを防止するためには、フィルタリングの利用が効果的であることは知られていますが、青少年のスマートフォンのフィルタリング等の利用率は、平成27年では45.2%となっており、利用率の改善が求められています。
カリキュラムでは、フィルタリングを取り巻く環境や、そもそもフィルタリングとは何か?といった基礎的な知識を学びます。さらに児童・生徒等の成長に合わせたフィルタリングの設定、スマホのフィルタリングの仕組み、代表的なOS・サービスにおける設定といった、具体的・実践的なことを学んでいきます。
フィルタリング利用率は、中高生の携帯電話の利用が増加してきたころから課題とされてきましたが、スマートフォンの普及によりキャリア、機種にかかわらずOSが共通のものが多くなってきました。また、OSをリリースしている企業が家族でアカウントを管理するサービスを行っていることもあり、いわゆるガラケーの時代よりもフィルタリングは設定しやすくなっています。
それでもフィルタリング利用率が半数をきっているというのは、フィルタリングそのものの知名度が低いということも原因の一つとして考えられるでしょう。今回の講座新設により、安心・安全なインターネット利用が広がることが期待できますね。
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投稿者 kksblog : 2016年09月06日 16:20