●『放課後等の学習支援活動におけるICT活用事例集』を作成~文科省 (2016年08月03日)
文部科学省が、『放課後等の学習支援活動におけるICT活用事例集』を公開しました。
近年、経済的な理由や家庭の事情等によって家庭での学習活動が困難な児童生徒や、学習習慣が十分身に付いていない児童生徒等に対する教育支援が重要となってきています。文部科学省では、これら児童生徒を対象に、地域による学習支援の充実を図るための施策に取り組んでいます。
学習支援活動の充実を図るためには、ICT教材を活用し、児童生徒一人ひとりの習熟度に応じた学習支援を実施することが効果的であると考えられています。そこで、地域による学習支援活動において積極的なICT活用を推進することを目的として、民間事業者による協議会と連携し、学習支援コンテンツや活用事例に関するポータルサイトの構築を進めていくこととしました。
ポータルサイトを有意義なものにするため、平成27年度「ICT教材を活用した学習支援の充実方策に関する調査研究」において、ICT教材を効果的に活用するために必要な情報やポータルサイトの要件、先行活用事例等を調査しました。事例集は、放課後等の学習支援活動においてICTを活用している教育委員会や支援団体の取組を取りまとめたものです。
学習支援活動におけるICT活用の効果としては、まず、個のレベルにあった教材を自分のペースで学ぶことができるため、学習意欲が低い児童生徒でも学習習慣が身につきやすく、自ら学ぶ力が向上します。正解するとポイント等が得られるゲーム的な要素があったり、問題の解説がすぐに動画で確認できることなどによって、児童生徒の集中力が持続します。管理者用の画面で学習履歴やつまづきのポイントなどが確認できる教材もあり、児童生徒の学習状況を一元的に把握することができます。そして、児童生徒の学力レベルを判定する診断機能や学習履歴管理機能、プロ講師による講義動画等を活用することにより、指導経験がない支援員が中心でも学習支援を行うことができます。
効果がそれぞれがわかる活用事例が掲載されています。また、ICT活用事例の分類と探し方もあるので、必要な事例を探しやすくなっています。実施体制の工夫、運営する際のポイントなど、参考になる内容となっています。
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投稿者 kksblog : 2016年08月03日 19:39