●「学校施設の非構造部材の耐震対策先導的開発事業」の委託先を選定 (2016年07月13日)
文部科学省では、「学校施設の非構造部材の耐震対策先導的開発事業」の委託先として、国立大学法人東京大学、国立大学法人東京芸術大学を選定しました。
非構造部材とは、建築物を構成する部材の内、天井材・窓ガラス、照明器具・空調設備等、建物のデザインや居住性の向上などを目的に取り付けられるものです。学校施設にももちろん使われている非構造部材が、地震の際に落下するなど危険である可能性があるため、その対策手法の検討や点検・対策の際の技術的な留意点等の整理を行う委託事業を実施し、その成果を広く全国の学校設置者に発信することにより、非構造部材の耐震対策を推進しています。
今回選定された東京大学では、災害時に各部局等の災害対策本部が設置される場所や、学生や教職員などが学内にとどまる場所として想定される建物などについて、非構造部材による危険性を調査し、耐震対策を検討する、といった事業内容です。東京芸術大学では、大学内の特殊な天井を有する演奏ホールについて、マグニチュード7〜8クラスの自信に対し、耐震性能を有するものとなるよう、天井などの仕上げの実態把握、対策手法などの検討を行うとしています。
こうした非構造部材の耐震対策推進の背景には、東日本大震災のとき、天井材の落下などで多くの学校施設が応急避難場所として使用できなかった事例が多く見られ、あらためて非構造部材の耐震化の重要性が認識されたことがあります。これまでにも既存の事例等が紹介されている「自信による落下物から転倒物から子どもたちを守るために=学校施設の非構造部材の耐震化ガイドブック〜」を編纂するなどの取り組みがなされています。
大きな災害が起こった際には、学校の体育館が避難場所になる、というのは既に常識とも言えるでしょう。それだけに、学校設備は安心して避難できる場所でなければいけません。研究機関や企業など、さまざまな視点からの取り組みによって、災害に強い学校を整備していくことが大切ですね。
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投稿者 kksblog : 2016年07月13日 17:40