●平成28年度 高校生の基礎学力の定着に向けた学習改善のための調査研究事業 (2016年07月08日)
文部科学省では、高校生の基礎学力の定着に向けた、学習改善のための調査研究事業について、平成28年度採択事業を公表しました。これは「経済財政運営と改革の基本方針2015」で示された、高校教育・大学教育と入学者選抜を通じた高大接続改革をするため、高校生の学習意欲の喚起とともに基礎学力の着実な定着を目指して、高等学校学力テストの導入検討などに取り組むためのものです。
全国の都道府県の教育委員会から10委員会が選出されており、その調査研究概要と実践研究校の一覧が公表されています。今回採択されたのは、北海道、山形県、石川県、静岡県、滋賀県、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、福岡県の各教育委員会の調査研究事業です。
内容は各都道府県や、実践研究校の特色、抱えている課題にもよりますが、「指導計画におけるPDCAサイクルの構築」、「アクティブ・ラーニング」、「高等学校基礎学力テスト(試行テスト)の活用」を挙げている教育委員会が多いようです。
石川県教育委員会では、石川県立松任高等学校の普通科・総合学科を実践研究校とし、学校内では「学び直し教材」の活用、ICT機器の活用などによるアクティブ・ラーニングの実践、生徒の生活習慣の改善等に取り組みます。これに併せ、外部有識者で組織する調査研究事業検討会議からの指導・助言を仰ぎ、また研究校の近隣の小中学校とも連携してPDCAサイクルの確率を目指すとしています。
島根県教育委員会は、島根県立出雲農林高等学校の専門学科を実践研究校としています。学校設定科目「サイエンスアプローチ」を1年から3年まで修1単位設定し、中学校段階の学び直し方法の研究および独自教材の開発を行います。その他ICT活用による「スパイラル学習」、漢検・英検・数検のほか、農業関連の各種資格試験を通して、主要教科だけでなく専門分野の基礎学力の向上も図ります。
文部科学省のホームページでは、このように採択された事業内容を一覧として見られる他、各教育委員会の作成した資料も閲覧することができます。他県の、他校の目指すところを参考にしてみてはどうでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2016年07月08日 07:23