●2020年に向けて 21世紀型能力/スキルを育てる教育についてのアンケート (2016年07月29日)
21世紀に入り、日本だけでなく世界中でITの技術革新や他文化との共生が進む中、日々進歩する高度な技術社会に対応し、グローバル化に順応していく力をつけるために、教育現場において早急な改革が求められています。この中で現在注目されているキーワードは「21世紀型能力/スキル」すなわち、探求力・創造力・発進力を育成する教育です。
日本では2020年に大きな転換期を迎えると言われており、大学入試の大きな改革、小中学校のICT化など、教育の形が現在とは大きく変わることが予想されます。こうした教育界の流れを受けて、デジタルアーツ株式会社は、0歳から6歳までの子どもを持つ全国の20代から40代の保護者672名を対象とした、21世紀型教育に関する認識調査を実施しました。
調査結果によると、「21世紀型能力/スキル」という言葉について、「聞いたことがない」と回答した人が70.8%でした。聞いたことがある人に、情報の発信元をたずねると「ネットで見つけて」「テレビを見て」「習い事の教室で」が上位に上がっており、学校で話題に上っていることはほぼ無さそうでした。「21世紀型能力/スキル」と聞いて思い浮かべることは「ITの操作スキル」「創造力」「表現力」が上位に上がりました。
2020年を目標とした教育現場での新たな取り組みについては、小学校で学習用タブレットの1人1台導入が進んでいることは、「よく知っている」人は16.5%、「聞いたことはあるがよく分からない」がほぼ半数でした。デジタル教科書の導入については「知らない」が65.6%、「よく知っている」は1割にとどまりました。
このような中、教育が変わろうとしていることについて、保護者としての思いを聞いたところ、「子どもがインターネットに早い時期から触れることに不安」「保護者として何をしたらいいか分からない」「具体的な方針やプランを知りたい」といった声が寄せられています。自分が経験していない教育を子どもに経験させる不安、戸惑いを感じている保護者が多く、また情報が浸透していないこともうかがえます。
2020年はもう4年後、タブレットやデジタル教科書での教育は徐々に広がっていますが、普及したと言えるレベルではないのでしょう。まずは情報をひろく行き渡せること、それによって「知らない」故の不信や不安を解消することが大切ではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2016年07月29日 09:33