●道徳教育の充実に向けて~文部科学省 (2016年06月28日)
児童生徒が、生命を大切にする心や他人を思いやる心、善悪の判断などの規範意識等の道徳性を身に付けることは、とても重要です。文部科学省では、道徳教育の充実に向けたさまざまな取組を実施しています。
まず、「道徳」の評価について、解説しています。教科「道徳」では、道徳的な価値を自分のこととしてとらえ、よく考え、議論する道徳へと転換し、特定の考え方に無批判で従うような子どもではなく、主体的に考え未来を切り拓く子どもを育てます。そのため、道徳科の評価で、特定の考え方を押しつけたり、入試で使用することはありません。
「道徳の時間」を「特別の教科道徳(道徳科)」とし、抜本的な改善を図ります。質の高い教科書を使えるようにし、9年間を通じて適切な学習が行えるようにします。例えば、小学校低学年では、人の気持ちを考えさせ、「してはならないことがあるよ」などの基本を指導。その上で、道徳的な価値を自分のこととして考えるための、「考え、議論する道徳」へと転換します。道徳科の評価は、道徳科の授業で自分のこととして考えている、他人の考えなどをしっかり受け止めているといった成長の様子を丁寧に見て行う、記述による「励まし、伸ばす」積極的評価を行います。
道徳教育用教材「私たちの道徳」が全国の小・中学校に配布されています。児童生徒が道徳的価値について自ら考え,実際に行動できるようになることをねらいとして作成されています。学習指導要領に示す道徳の内容項目ごとに「読み物部分」と「書き込み部分」とで構成。児童生徒の発達の段階を踏まえ、先人等の名言、偉人や著名人の生き方に関する内容を多く取り上げるとともに、いじめ問題への対応や我が国の伝統と文化、情報モラルに関する内容などの充実を図っています。
平成30年度から小学校で、31年度から中学校で「特別の教科道徳」(道徳科)が始まります。学校、保護者、地域が一体となって子どもたちの豊かな心を育む道徳教育が望まれます。
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投稿者 kksblog : 2016年06月28日 19:02