●在外教育施設の整備、拡充に向けての改善措置状況を公表~総務省 (2016年05月25日)
総務省が、『グローバル人材育成に資する海外子女・帰国子女等教育に関する実態調査』の結果に基づく勧告に対する改善措置状況の概要を公表しました。
民間企業等の海外進出が進む中、海外で生活する義務教育段階の日本人児童生徒数もアジアを中心に増加しています。海外に在留する海外子女への教育に関しては、文部科学省及び外務省を中心に義務教育段階の在外教育施設に対する教員派遣、教科書無償給与、校舎借料や安全対策費の一部援助などが実施されており、一方、グローバル化等に対応する人材力の育成強化に関し、在外教育施設における質の高い教育の実現及び帰国・外国人児童生徒等の教育環境の充実を図ることが明記されています。しかし、日本人学校において派遣教員数が減少していることやカリキュラムが硬直的であることなど、海外子女・帰国子女に対する教育が懸念される状況も指摘されています。
このような状況を踏まえ、グローバル人材育成に資する海外子女・帰国子女の教育環境の整備・拡充を図る観点から、海外子女・帰国子女に対する教育の実施状況を調査しています。
調査結果より、在外教育施設の設立・運営の推進において、日本人学校の前身となっていることが多い補習授業校について、新規援助要請は増加していますが、新規承認は減少していることから、政府援助要件を満たす全ての施設に財政支援を行うことを目標に、予算の範囲内で対象施設を拡充すること、政府援助の対象となっていない施設からの要望を聴取し、外務省と文部科学省とで情報共有した上で、必要な支援を実施する予定となりました。
日本人学校については、派遣教員数が減少していることから、改善措置として、平成33年度までに、教員充足率を現職派遣教員の定員合理化が開始された平成18年度当時の水準まで計画的に回復を目指すこと、都道府県ごとの現職派遣教員推薦の協力状況には大きな差があることから、都道府県ごとの教員数、過去の推薦者数等の状況を分析の上、都道府県教育委員会等に対し個別に推薦者数の増員を要請予定であることが決まりました。
約8割の日本人学校で、国内に比べて業務負担が重く教育に支障が発生との意見があるようです。在外教育施設の整備が進むことが期待されます。
« “授業、テストも出席も”授業支援システム「Loud class」【チョンダム.ラーニング】 | トップページへ ひと月83円で「英語を話す」が身につく教科書準拠デジタル教材が、桐原書店より発売されます »
最新記事一覧
- 教職課程でオンライン学習 次世代型の指導スキルを育成【リクルート】(2016年09月28日)
- 日本のアクティブ・ラーニングを当たり前にする【日本アクティブ・ラーニング学会】(2016年09月23日)
- 作って動かして使ってみよう iPadでプログラミングを学べるアプリ(2016年09月22日)
- 人工知能解析で「解けない問題」の予測からつまづきの防止へ(2016年09月21日)
- 科学技術系人材のグローバルな活躍を推進する【グローバルサイエンスキャンパス】
- TOEFL教材3点セット 秋の割引キャンペーン【秋のTOEFL iBT®テスト ゴールを目指せ!キャンペーン】
- 高等学校等における政治参加に関する学習活動に係る調査研究を公募(2016年09月20日)
- シートベルトを使わないチャイルドシート【タカタ・三越伊勢丹】
- 「子どもの英語学習に関する実態調査」~ジャストシステム
- IoTを題材とした中高生向け授業プログラムで情報キャリア教育を支援
- プログラミング的思考を育てる算数学習サービス STEM101 Think
- スマホ対応で多忙な学生のスキマ時間を有効活用~英語ニュース教材配信サービス「ABLish(エイブリッシュ)」
- 子どもの安心・安全な道具体験を支援する【ビクトリノックス・ジャパン どうぐ体験応援団】(2016年09月16日)
- 小学5・6年生対象 アクティブ・ラーニング&プログラミング学習【ワオ・コーポレーション】
- マインクラフトで宮沢賢治「やまなし」の世界を表現
投稿者 kksblog : 2016年05月25日 23:35