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服部栄養専門学校の学生らが「インドネシア」を切り口にハラール料理に触れる (2016年05月13日)

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5月12日、服部栄養専門学校では、多くの応募の中から抽選で選ばれた学生たちに向けてインドネシア料理の講習会が行われました。同講習会は、食の範囲に違いはあっても、友情をもって料理を分かち合うという意味合いの「ハラールフレンドリー」を掲げ、宗教的な制限を設けたムスリムのハラール料理を深く学び、吸収することを目的に、同校とHATTORI食育クラブの主催で開講されました。

講師を務めたのは、インドネシア共和国大使館が招聘したシェフ、ウィリアム・ウォンソ氏です。ウォンソ氏はインドネシアで高等料理専門学校の顧問を務め、インドネシア料理を周知するための数多くのイベントに携わるなど、食文化の啓発に大きく貢献をしてきました。

今回の講習会について、同校の服部幸應校長は「2020年の東京オリンピックでは8000人のムスリムが日本に訪れると予想されているが、それに対応するレストランが不足している。今回は、イスラム教の影響を受けたムスリムがハラール(イスラム教で許された食べ物)という日本人にとって馴染みのない料理を紹介してくれるので、この講習会を通して広めていきたい」と話しました。

本来のハラールではアルコールと豚は使用しないが、今回は日本に合わせた料理を指導。ウォンソ氏は「この機会を通じてハラールフレンドリーな料理を周知していきたい。インドネシア料理は、世界でも有数の多種多様な文化を含んでおり、国を形成している多くの島々には、それぞれ世界の国々の影響を受けた伝統的な料理が生まれている」と話しました。その後、カジキマグロを赤唐辛子やエシャロットなどのスパイスと共に煮込んだ「アサム・パデ・トンコル・パダン」他2品の調理のデモンストレーションを行いました。途中、受講生のために味見や質疑応答の時間を設け、学生らは積極的にウォンソ氏との会話を楽しみました。レシピに関する質問に対しては、「レシピは、グーグルなどで簡単に調べることができるが、『味』を知ることはできない」と回答し、“体験”する意義を示しました。

ウォンソ氏は、今月16日から6月30日まで、品川プリンスホテルのブッフェレストラン「リュクスダイニングハプナ」にて、大使館とのコラボレーション企画第5弾として、インドネシアの伝統料理11品を提供します。最近では学校給食においても、各国の料理を取り入れるなどの食育が推進されていますが、この機会を利用して「ハラールフレンドリー」なインドネシアの料理を取り入れてみてはいかがでしょうか。



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投稿者 kksblog : 2016年05月13日 16:34


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