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小学校の英語教育“早期化”より“教科化”に抵抗あり (2016年04月07日)

earth_160407.jpg株式会社イーオンは、現役小学校教員を対象とした「小学校の英語教育に関する教員意識調査2016」を実施し、その結果を公表しました。このアンケートは、イーオンが今年初めて開催した「小学校教員向け英語指導法セミナー」に参加した教員65名を対象に、文部科学省により方針決定がなされた学習指導要領の全面改定による小学校での英語教育環境の変化について、実際に現場で教えている現役の教員たちがどう考えているのかについて調査したものです。

調査結果によると、小学校英語教育の“早期化”については大多数が賛成しているのに対し、小学5~6年生の英語を“教科化”することについては約3割が反対しているということです。また、自身の英語スキルアップに費やせる時間がなかなか取れない教員も多くいるようでした。

英語の“早期化”、英語学習を小学3~4年生へ前倒しすることについては、9割以上が賛成と答えました。その理由としては、早いうちから英語にふれること自体が大切、抵抗が少ない、耳が慣れる、などが挙げられています。また、早いほど羞恥心がないので発音をしっかり真似できる、という意見もあり、思春期にさしかかる5~6年生では恥ずかしがってしまう事情がうかがえます。

“教科化”、5~6年で成績のつく科目とすることについては、賛成の方が多いものの、“早期化”よりは反対が多くなっています。賛成の理由としては、国際化に対応できる人材の育成、中学校進学時の負担軽減などが多く見られます。一方の反対意見では、評価することによって「英語嫌い」「苦手意識」が生まれる、教科にするには負担が大きい、時間が無いなどの理由でした。

教科化には教員自身の英語スキルも必要となってくると考えられますが、スキルアップに費やせる時間は「1日1時間に満たない」と答える教員が7割以上、「全く取れない」と合わせると9割にのぼりました。しかし、毎日でなくても週単位で見れば、1~3時間確保しているという回答が多く、限られた時間をやりくりしてスキルアップに努めている様子がうかがえます。

グローバル人材の育成、英語の技能を向上するための教育が推進されています。目標として東京オリンピックが開催される2020年がよく挙げられています。それは誰にでも分かりやすい目標として、良いシンボルではあるでしょうが、グローバル化、英語の必要性はそれだけではないはずです。始まる前も始まってからも、研究と改善を絶えず行ってもらいたいですね。

イーオン、現役小学校教員を対象とした「小学校の英語教育に関する教員意識調査2016」を実施



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投稿者 kksblog : 2016年04月07日 17:58


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