●『木の学校づくり-木造3階建て校舎の手引-』を作成~文部科学省 (2016年04月18日)
文部科学省が、木材利用が一層促進されるよう、「木造3階建て学校施設に係る手引作成検討会」の協力を得て、『木の学校づくり-木造3階建て校舎の手引-』を作成しました。
平成27年6月に改正建築基準法が施行され、これまで3階建ての校舎については、「耐火建築物」としなければなりませんでしたが、規制緩和により一定の延焼防止措置を講じた「1時間準耐火構造の建築物」とすることが可能となり、木造での整備も容易になりました。しかしながら、1時間準耐火構造による木造3階建ての校舎は新たな規定となることから、現時点では実例がないため、特に防耐火に係る部分の仕様や納まり等について整理し明確にすることが必要と考えました。そのため、検証のための設計(試設計)を行い、それにより得られたポイントや建築計画の留意事項等を手引としてまとめました。
手引は、建築関係の技術者や専門家のみならず学校施設の整備に携わる事務職員の方々にも理解できるようイラストや写真等を用いて、木造校舎の効果や木造3階建て校舎を整備する際の特に防火・耐火に関する規定のポイントやそれを踏まえた建築計画の留意事項等を整理しました。
木の学校をつくることで、森が健康になります。木材利用促進法に基づき木材の利用が促進されることで「植える」、「収穫する」といった森林サイクルが構築され、地球温暖化の防止や土砂災害の防止等につながります。また、地球環境保全や地域経済の活性化、体験学習の教材となるほか、子どもたちにあたたかで優しく健康的な学習環境を提供できます。
木造3階建て校舎は子どもたちが安全に避難できる時間を確保することを重視して、建築物各部の構造・仕様等が決められており、その大きなポイントとなる、1建物周囲に幅3メートル以上の通路を設けること、2火災発生後1時間は倒壊しない構造とすること、3上階への延焼を防止するための措置(天井の不燃化、バルコニー・庇の設置、窓の防火措置のいずれか)を実施することなどについて、試設計での検証結果等を踏まえて解説しています。
手引及び試設計は、文部科学省のホームページ「木の学校づくり」よりダウンロードできます。適切にメンテナンスを行った木造校舎は築80年を超えても現役。あたたかみのある木の学校が増えたらいいですね。
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投稿者 kksblog : 2016年04月18日 16:34