●保育の質の向上及び小学校教育との円滑な接続の推進~東京都 (2016年03月29日)
東京都教育委員会が、『就学前教育カリキュラム 改訂版』を作成し、都内国公私立幼稚園、都内公私立認可保育所、都内公私立認定こども園及び、都内公立小学校等に配布しました。
都内就学前教育施設における保育・教育の質の向上及び小学校教育との円滑な接続の推進を図ることを目的としています。
就学前の乳幼児期は、義務教育及びその後の教育の基礎を培う時期です。そのため、乳幼児期の教育は、知識や技能に加え、学ぶ意欲や思考力・判断力・表現力などの「確かな学力」、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの「豊かな人間性」、たくましく生きるための「健康・体力」から成る生きる力の基礎を培う役割を担っています。
カリキュラムは、小学校教育との接続を踏まえ、乳幼児期の子供に生きる力の基礎を培うために、発達や学びの連続性を考慮しながら0歳児から5歳児の発達に応じて確実に経験させたい内容を明らかにするとともに、具体的な指導例を示したもので、各保育所や幼稚園等が編成する保育課程や教育課程、幼保連携型認定こども園が作成する全体的な計画に相当するものとなっています。
カリキュラムの開発にあたっては、子どもに培いたい生きる力の基礎について、健康・体力につながる「生活習慣・運動」、豊かな人間性につながる「人とのかかわり」、確かな学力につながる「学びの芽生え」を視点としています。そして、保育所保育指針、幼稚園教育要領及び幼保連携型認定こども園教育・保育要領に示された「健康」、「人間関係」、「環境」、「言葉」、「表現」の五つの領域について、乳幼児期の子供の発達に応じて確実に経験させたい内容の視点を設定しています。「健康」は基本的な生活習慣、運動、「人間関係」は協同、信頼、規範、「環境」は思考、「言葉」は言葉、「表現」は創造です。
第1章は総説、第2章は0歳児~5歳児までの保育・教育課程、第3章は小学校入門期における指導の接続、第4章は幼保連携型認定こども園教育・保育要領を踏まえた就学前教育の充実で構成されています。子どもの健やかな成長が図られるように、適当な環境を与え、その心身の発達を助長するとともに、保護者に対する子育ての支援を行うカリキュラムが期待されます。
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投稿者 kksblog : 2016年03月29日 00:10