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東京家政学院大の教授と学生が小学校で「みそ汁」テーマに食育授業 (2016年02月19日)

2月16日、東京家政学院大学(東京都町田市 廣江彰学長)は、東京都八王子市立横山第一小学校(青木 利夫校長)の5 年生の家庭科の授業で、同学・生活デザイン学科小口悦子教授による「みそ汁の達人になろう」をテーマとした出前授業を実施しました。「みそ汁の達人になろう」は5回に渡る“食べて元気!ご飯とみそ汁!”の3回目で、2時間を使った授業が展開されました。

家政学院大.jpg 1 時間目は、それぞれの家庭のバラエティーに富んだ「我が家のみそ汁」の中身を五大栄養素に分けることで、みそ汁はバランスの良いものだと確認。その上で、児童らは自分で作ってみたいみそ汁の具の組み合わせと、その理由を考えました。「寒い季節なのでネギとショウガにしました」「体にいい栄養が多いのでシジミにしました」など、とてもよく考えられています。2時間目は「だし」についての実習。鰹節と煮干しでとっただし汁の味比べでは、「煮干しは魚臭い」「鰹節は味が薄い」などの感想が聞かれました。鰹節削りは、ほとんどの児童にとっては初めての体験で、小口教授から「鰹節には頭と尻尾の方向がある。削るときは頭の方から、しっかり押さえて力を入れて」と説明を受け実践し、「鰹節って重い」、「うまく削れない。粉みたいになってしまう」など、本来の日本人が行っていた作業を実体験する良い機会になったようです。

だし汁にみそを溶く味比べでは、「みそと相性がよかった」という感想が出た鰹節が好みの2位、「味が甘かった」という煮干しが3位。1位は「あっさり飲めた。飲みやすかった。薄い苦味があった」謎のだし。実はお湯にみそを溶いただけという種明かしに、児童からは「えぇ〜っ!」という声があがり、小口教授からは「みなさんの感想はどれも正しい。みそは発酵させてうまみが出ている。水にみそを溶いてあるのがおいしいのはそのため。だしは味を濃く感じさせるので、塩やしょうゆみそなどを少なくでき、実の味を引き立てる。大根でもにんじんでもだしで煮ると、だしも大根もにんじんもおいしくなる」と説明がありました。

授業を行った小口教授は、「初めて鰹節と削り器を見た子供たちの目が輝き、また削りたいと列に並んでいました。生活デザイン学科2 年生3 名と共に、生き生きとしたこども達との交流を通して、学ぶ・伝えることの原点を見た思いです」と話しています。東京家政学院大学は地域での連携活動に力をいれており、横山第一小学校との間で、生活デザイン学科の食品開発発表会への家庭科教員の参加、2015 年9 月から始まった半年にわたる児童学科3年生6名による学習支援・生活支援ボランティア活動などの活動を拡充しているそうです。

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投稿者 kksblog : 2016年02月19日 18:14


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