●大学入試に導入が検討されている新テスト 高校教員はどのように対策しているか (2016年02月03日)
予備校の河合塾では、大学入試選抜に導入が進められている新テストに関して、高校教員を対象にアンケート調査を行いました。新テストとは文部科学省が検討を進めている「高等学校基礎学力テスト」と「大学入学者学力評価テスト」です。
「高等学校基礎学力テスト(基礎学力テスト)」は高等学校教育の質の確保・向上と生徒の学習改善を目的としたもので、入試においては必修教科の学習到達度を測る目安にすることを検討されています。「大学入学希望者学力評価テスト(評価テスト)」が現行の大学入試センター試験に替わるもので、記述式問題の導入、年複数回の実施などの案が出されており、2020年より実施が予定されています。
まず、基礎学力テストについてのアンケートでは、「利用する見込み」が約7割を占めました。テストの実施方法や時期などの詳細はまだ明らかになっていない状況ですが、それでも多くの高校で基礎学力テストの利用を考えているようです。
そして評価テストについて、妥当な実施回数をたずねたところ、現行の「1回」が約3割で、約7割が複数回の実施が妥当と考えていることが明らかになりました。最も多かったのが「2回」で、55%を占めています。実施月については「1月」が約6割と最も多く、現行と大きく時期を変えない方がいいと考えているようです。
大学入試において、TOEFLやTOEICなど、英語の民間資格・検定試験の結果を活用することが進んでいます。これについては、さらに拡大を望む、という積極派が22%、反対派が11%と、否定的な意見の方が少ないものの、大半は現状維持を望んでいるようです。外部試験への対応は、42%がすでに実施していると回答しています。
共通一次からセンター試験への移行や、ABC日程、前後期日程、AO入試など、大学入試もさまざまな改革をしてきました。現在検討されている新テストは、これまでよりも大きな変革と言えそうです。それだけに高校や予備校では素案や計画の成り行きが気になるところでしょう。受験生に混乱がないよう、着実にすすめてもらいたいですね。
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投稿者 kksblog : 2016年02月03日 14:57