●「中高生がわかる・よめる」展示室がリニューアル、知覧特攻平和会館 (2016年01月13日)
昨年、終戦から70年を迎えた日本。修学旅行をはじめ、様々な学校行事の機会に「平和学習」を行う学校が多いと思いますが、平和学習を学ぶ地域は広島、長崎、沖縄など、様々です。鹿児島県南九州市知覧町にある「知覧特攻平和会館」は、陸軍の特攻基地であった知覧だからこそ、二度と戦争を繰り返すことのないよう、特攻隊員の写真や手紙などを集めて大切に展示・保管している場所です。特に、特攻隊員と年齢の近い中高生が平和学習に訪れるそうです。昨年末、同館では展示室を一部リニューアルし、「中高生がわかる・読める」をコンセプトとした展示を設置しました。
訪れたことのある人ならわかると思いますが、当時の10代、20代の若者は非常に達筆で、現代の子供たちには難しい言葉や習っていない言葉などもあります。同館ではより子供たちが理解を深めてほしいと、開戦や特攻に至る経緯の簡単な説明のほか、特攻隊員の遺書の活字化・解説を増やしました。同時に車いす対応のバリアフリー展示ケースの設置、遺書の英文訳・解説も行っております。様々な人へが理解対応が進みました。
また、平和学習を助ける素材として、iPad miniによる34の展示物の「音声ガイドタブレット」(70台まで予約可/1台200円・30~50分)解説、同館周辺の戦争遺跡をボランティアガイドと共にめぐる「戦跡めぐり」(無料、30~60分)なども実施しており、より深く学ぶことができます。特攻作戦がなぜ行われたのか、歴史的な背景の学びを含めて見学することができます。
同館がある南九州市では、戦争の悲惨さ、残虐さ、愚かさを伝えるために「『知覧に残された戦争の記憶』1945年沖縄戦に関する特攻関係資料群」を2017年のユネスコ記憶遺産登録を目指してきました。残念ながら国内候補2件のうちには選考されませんでしたが、今後も引き続き「世界恒久平和」を知覧の地から発信していくそうです。
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投稿者 kksblog : 2016年01月13日 16:49