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オレンジ・スイート精油が子どもの計算ミス軽減に寄与~香りが学習時の気分に好影響を与え、集中力を高める重要な要素に~ (2015年12月02日)

公益社団法人 日本アロマ環境協会(略称:AEAJ、東京都中央区)は、アロマテラピーに使用する精油(エッセンシャルオイル)の働きを科学的に明らかにする取り組みを行っている。アロマテラピーは植物が作られた精油を用いた芳香療法のことで精油が脳に伝わることで本能的な部分を司る大脳辺縁系や視床下部を刺激し、心身にさまざまな作用をもたらすという。
AEAJが小学生を対象に、計算力と気分に与える精油の影響を明らかにする目的で実施した実験でオレンジ・スイート精油が小学生の集中力などの気分に好影響を与え、計算ミスが軽減することが示唆された。
<実験概要>
11~12歳の小学校6年生男女38名(男子20名、女子18名)を対象にオレンジ・スイート芳香浴後、百ます計算及び心理状態(気分)をTDMS-ST(二次的気分尺度)とVAS(視覚的評価スケール)を用いて計測。実験の順番による影響を考慮し、休憩時間を挟んで香りなし(精製水)/香りあり(精油)の順番をクロスオーバーして実施した。

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<実験結果>
百ます計算の誤答数を比較した実験の結果、精製水を嗅いだ群(平均4.4)よりもオレンジ・スイート精油を嗅いだ群(平均値3.2)の方が、計算ミスが約3割少ない。
気分に対するオレンジ・スイート精油の作用を検証した結果、TDMS-STとVASの5項目で有意差が確認、オレンジ・スイート精油が小学生の気分に好影響を与え、学習しやすい精神環境に変化させることがわかった。
VAS(視覚的評価スケール)の変化の図を見ると「イライラしていない」「やる気がある」「不安ではない」「きびきびしている」「頭がスッキリ」という項目では有意差があることが分かる。
<集中力に対するオレンジ・スイート精油の作用>
精製水とオレンジ・スイート精油の芳香浴による前頭前野の脳血流量の変化
オレンジ・スイート精油による集中力の変化を評価するため、精製水またはオレンジ・スイート精油を30秒間吸引後、芳香環境を持続しながら百ます計算を10分間実施。オレンジ・スイート精油は精製水と比較して計算を始めて早い段階から、側頭葉から前頭葉にかけて脳血流が増加、脳が活発に働き、集中力が高まった。
今回の調査は子どもにとってストレスの少ないNIRS(近赤外光を用いて頭皮上から非侵襲的に脳機能をマッピングする装置)という装置で実施。調査の結果、オレンジ・スイート精油の香りによって前頭前野の血流が増加し、その働きが高められることが示された。



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投稿者 kksblog : 2015年12月02日 11:03


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