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警戒レベル引下げ「阿蘇は安全です」首都圏の高校などに安全性をPR (2015年11月25日)

昨年11月以降、阿蘇中岳(熊本県)の火山活動が活発化し、今年9月14日に噴火警戒レベルが3となっておりましたが、昨日11月24日に、噴火警戒レベルが2に引き下げられました。時をほぼ同じくして、11月25日から、熊本県教育旅行受入促進協議会(会長=瀬崎公介・㈱シークルーズ代表取締役)が東京を中心にした「首都圏教育旅行セールス」を27日までの3日間に実施中です。スタートとなった本日は、品川プリンスホテルで参加者である同協議会の会員等23名が集まり、都内の高校などへ向かいました。これまでは、2~3月にかけて同様の事業を行っていたそうですが、阿蘇への修学旅行キャンセルなどの風評被害拡大を防ぎたいという思いから前倒しし、さらに学校訪問が中心となり3日間で66校の訪問を予定しています。

kumamoto.JPG同協議会の重永敏哉副会長(グリーンランドリゾート㈱第2営業グループ長)は、「昨日警戒レベルが下がったことを受け、より安全な受け入れ態勢であることをお伝えしていきましょう」と挨拶し、7班に分かれ、高校や旅行会社等を訪問しました。熊本フェリー㈱取締役 営業部長の坂田和洋氏(写真右)、阿蘇市観光協会事務局長の松永辰博氏(写真左)、球磨村森林組合森林観光部課長の横井博文氏(写真中央)の3名が最初に向かったのは、トキワ松学園中学校高等学校(東京都目黒区)。同校は20年以上九州を舞台にした修学旅行を実施しており、今年も11月上旬に4泊5日で熊本と長崎への修学旅行を終えたばかりです。

同校の金谷三枝子校長は、同校が最初に熊本など九州への修学旅行を実施した際に担任として、引率しました。同校の卒業生は40歳になるとホームカミングデーとして学校を訪れることになっていますが、ちょうど今年の該当卒業生が初代の九州修学旅行を実施した学年で、当時の思い出話がたくさん出てきたそうです。金谷校長は「阿蘇は、観測の状況が整っており正確な情報を提供してくれています。修学旅行では安全第一はもちろんのことですが、根拠のある情報を基に本校では毎年阿蘇を訪れています。大観峰(阿蘇五岳を一望できる景色の良い場所)から五岳を見ましたが、生徒らはその自然に身を置き日本が火山大国であることを実体験できたようです」と先日終えたばかりの修学旅行の様子を教えてくれました。kumamoto02.JPG


熊本フェリー㈱の坂田氏は「噴火レベルが下がり、より間近に生きている阿蘇を体験できるようになりました。子供たちに感動してもらいリピーターになってもらいたいと思います」と話し、阿蘇の現状及び熊本県の教育旅行素材を紹介。さらには火山灰のサンプルなどを金谷校長に手渡しました。金谷校長は「阿蘇は教育旅行じゃないとなかなかいかない場所かもしれませんが、行った後は卒業後に家族で行ったという生徒もおりました。毎年先輩たちが行っていますので不安に思う生徒もおりませんでしたし、火山の状況について情報の提供がしっかりしているので保護者も納得しております。生徒は壮大な景色を見てのんびりと雄大な自然を楽しんでいたようです」と話し、今後の熊本県の教育旅行に対しては「今の中高生は舌が肥えています。女子校は特に修学旅行中の食事にもこだわりますので、その土地ならではの熊本県が誇れる食事を提案していただければ嬉しいです」と述べました。

熊本県観光サイト
阿蘇火山火口規制情報

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投稿者 kksblog : 2015年11月25日 18:06


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