●『平成26年度幼児教育実態調査』の結果を公表~文部科学省 (2015年11月05日)
文部科学省が、『平成26年度幼児教育実態調査』の結果を公表いたしました。
調査対象は、全都道府県及び全市町村の全ての公私立幼稚園。調査は幼児教育に係る施策を行っていく上で必要な基礎資料を得るために実施しています。
市町村における幼稚園・保育所の設置状況は、幼稚園・保育所がともに設置されている市町村は77.9%、幼稚園・保育所がともに設置されていない市町村は1.3%です。幼稚園と保育所の共用化施設(認定こども園を除く)は、全体として年々増加傾向にあり、5月時点で580か所でした。
各市町村における幼稚園・保育所における学校教育・保育と小学校教育との連携・接続の状況については、「ステップ2」が59.6%と最も多く、「ステップ3」、「ステップ0」、「ステップ1」、「ステップ4」と続いています。ステップ2は年数回の授業、行事、研究会などの交流がありますが、接続を見通した教育課程の編成・実施は行われていない段階、ステップ3は授業、行事、研究会などの交流が充実し、接続を見通した教育課程の編成・実施が行われている段階です。
小学校との連携状況は、保育所又は小学校の幼児や児童と交流を行った幼稚園は、全体の80.2%、保育所又は小学校の保育士や教師との交流を行った幼稚園は、全体の76.2%でした。なお、平成26年度の教育課程の編成にあたり、小学校と情報交換をするなどの連携をした幼稚園は、全体の54.8%でした。
取組例としては、小学校のスタートカリキュラムを踏まえ、幼稚園においても接続カリキュラムを作成し、就学に向けた指導計画の作成や、「幼児期から児童期への学びの連続性」に関する研修会の開催などです。
子育て支援活動を実施している幼稚園は全体の86.7%、預かり保育を実施している幼稚園は全体の82.5%でした。
幼児教育は、小学校以降の生活や学習の基盤を育成するものといえます。子どもたちの可能性をのばず環境と、子育て支援や預かり保育の充実が増えるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2015年11月05日 19:14