●少年非行に関する世論調査の結果を公表~内閣府 (2015年10月07日)
少年非行に関する世論調査が公表されました。
調査は、少年非行に関する国民の意識を把握し、今後の施策の参考とすることを目的としています。
調査項目は、少年非行に関する意識、少年非行の問題点、少年による不良行為の現状、少年非行の防止と立ち直りの支援、警察などの行政機関に対する要望等です。
1. 少年非行に関する意識
5年前と比べて、少年による重大な事件が増えていると思うか聞いたところ、「増えている」とする者の割合が78.6%、「変わらない」と答えた者の割合が16.8%、「減っている」とする者の割合が2.5%でした。前回より「増えている」割合が上昇。都市規模別では、「変わらない」と答えた者の割合は大都市で高く、性別に見ると、「増えている」とする者の割合は女性で、「変わらない」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっています。
2. 少年非行の問題点
最近の少年の性格や資質について、問題だと思う点は、「忍耐力がない、自分の感情をうまくコントロールできない(すぐキレる)」の割合が67.4%と最も高く、以下「他人とのコミュニケーションがうまくできない」「自己中心的、相手の立場や気持ちを理解しない又は理解できない」「年齢より精神的に幼い」が挙げられています。
3. 少年による不良行為の現状
喫煙や深夜はいかいなどの不良行為により街頭で警察官に補導される少年の数は減少傾向。その理由として、「スマートフォンやパソコンなどの普及により、自宅などでインターネットを利用して過ごす少年が増えているから」の割合が49.4%と最も高く、以下「カラオケボックスやインターネットカフェなど人目につかない閉鎖的な場所で不良行為を行っているから」が挙げられています。
4. 少年非行の防止と立ち直りの支援
少年非行を防止するために、特に大きな役割を果たすのはどれか聞いたところ、「家庭」と答えた者の割合が73.3%、以下「学校」「地域社会」「警察などの行政機関」でした。少年を非行に走らせないようにするために保護者がどのように対応すべきかというと、「子どもと話をしたり接する時間を増やす」「褒めるべきことはきちんと褒め,、叱るべきことはきちんと叱る」「子どもの気持ちや言い分を聞く」が挙げられています。
5. 警察などの行政機関に対する要望
警察などの行政機関に力を入れてほしい対策は、「出会い系サイトや少年に有害な情報を掲載したサイトなど,インターネット上の有害な環境を浄化する活動を強化する」を挙げた者の割合が58.0%と最も高く、以下「居場所づくりや就労支援、学業支援など、非行に走った少年の立ち直りを支援する活動を強化する」、「悩みを抱えた少年や保護者の相談を受ける」、「非行に走る少年を生まない社会づくりのため、家庭・学校・地域住民などが一体となる体制づくりを推進する」等が挙げられています。
少年非行も社会情勢や環境により変化しています。その変化に合わせた施策や少年への教育を検討していく必要がありますね。
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投稿者 kksblog : 2015年10月07日 21:30