●『今後10年程度を目途とした我が国の地球観測の実施方針』を発表 (2015年10月05日)
平成16年度に策定された「地球観測の推進戦略」が、策定後10年を迎えたことを受け、地球観測を取り巻く国内外の動向を踏まえた『今後10年程度を目途とした我が国の地球観測の実施方針』が作成されました。
今後10年間の地球観測は、これまでの各種観測を統合して、地球及び人間社会の現状や将来の予測に対する包括的な理解と対応のための基本データを与える重要な社会基盤となるべきであり、より目的意識を明確化し、必要に応じ観測体制や観測項目等の見直し・強化を図ることで、様々な社会課題の解決に貢献することを強く意識した、課題解決型の地球観測を志向していくべきと考えられています。
実施方針は、「はじめに」、「基本認識」、「我が国の地球観測の実施方針の具体化に向けて」、「課題解決型の地球観測」、「共通的・基盤的な取組」、「統合された地球観測の推進体制・組織」の6章で構成しています。
「課題解決型の地球観測」では、気候変動に伴う悪影響の探知・原因の特定、地球環境の保全と利活用の両立、災害への備えと対応、食料及び農林水産物の安定的確保、総合的な水資源管理の実現等の課題の解決に貢献する地球観測を実施します。
「共通的・基盤的な取組」としては、観測データのアーカイブとデータの統合化・利活用の促進、分野間の連携、多様なステークホルダーの関与の促進と人材育成、長期継続的な地球観測の実施、地球観測による科学技術イノベーションの推進、科学技術外交・国際協力への地球観測の貢献が挙げられています。
実施方針は、国内外の地球観測の動向や社会情勢の変化に対応して、おおむね3年~5年程度を目安に、本部会が中心となって見直しを行います。また、推進戦略の下で毎年策定してきた「実施計画」については、実施方針の下で、関係各府省・機関が引き続き毎年策定します。本部会は、必要に応じ、本実施方針とそれに基づく事業の進捗状況について、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)にて報告を行います。
観測体制が整備され、観測データの利用等が進展することで、自然災害の被害の軽減に貢献します。また、地球全体の環境保全にもつながるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2015年10月05日 22:42