●小・中学校の不登校事情~情緒的混乱がきっかけ、小6~中2がピークに (2015年09月09日)
文部科学省は、不登校児童生徒への支援に関する中間報告をおこないました。「平成15年報告」から現在までの不登校施策の変遷が、以下の通り報告されています。
「校外の施設による不登校児童生徒の出席扱い」について、平成15年度の小中学校の不登校児童生徒は126,212人、そのうち学校外で指導等を受けた児童生徒数は11,245人(不登校児童生徒数全体の8.9%)であり、そのうち指導要録上出席扱いとされたのは3,438人(指導等を受けた児童生徒に占める割合は30.6%)でした。
平成25年度の小中学校の不登校児童生徒は119,617人、学校外で指導等を受けた児童生徒は9,332人(不登校児童生徒数全体の7.8%)であり、そのうち指導要録上出席扱いとされたのは3,157人(指導等を受けた児童生徒に占める割合は33.8%)でした。
また、学校内外で指導を受けた児童生徒数は、平成15年度は76,299人(不登校児童生徒数全体の60.5%)、平成25年度は95,324人(不登校児童生徒数全体の79.7%)となっており、このことから、学校内外の機関等を利用する割合が増加していることがわかります。
「問題行動等調査」によると、小・中学校の不登校児童生徒数は、平成25年度に6年ぶりに増加。具体的には、国・公・私立の小・中学校で平成25年度に不登校を理由として30日以上欠席した児童生徒数は、小学校は24,175人、中学生は95,442人の合計119,617人となっています。
これを全体の児童生徒数との割合で見ると、小学生は0.36%、中学生は2.69%となっており、小・中学生の合計では全児童生徒の約1.2%を占めています。学年別に見ると、学年が上がるにつれて不登校児童生徒数は増加。特に小学校6年生から中学校2年生にかけて、大きく増加しています。
平成25年度「問題行動等調査」での「不登校になったきっかけと考えられる状況」については、小学校では、不安など情緒的混乱が35.3%、無気力が23.0%、親子関係をめぐる問題が19.1%。また、中学校では、無気力と不安など情緒的混乱が共に26.2%、いじめを除く友人関係をめぐる問題が15.2%となっています。
子どもたちの心の変化にすぐ気づいてあげられるよう、普段からよく気を配ってあげることが大切ですね。
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投稿者 kksblog : 2015年09月09日 20:26