●学習エビデンスデータを活用した新しい教育実現のため共同研究を開始 (2015年09月07日)
京都大学と富士通株式会社は、京都大学内外の様々な学習支援システムに蓄積された履修記録や教材アクセス記録などの学習エビデンスデータを、効果的な教育手法の確立や学生の自主的な学習促進に役立てるための研究を2016年3月まで実施しています。
研究では、これまで教員が行ってきた教育手法やカリキュラム、および学生の学習行動が、どのような学習成果に繋がっているかを、学習エビデンスデータから分析します。また、その分析結果から、新しい教育手法や自学自習を支援する学習手法、およびこれらを実現するためのICTプラットフォームを開発します。
京都大学は、2004年頃から各種の教育・学習支援システムを導入し、授業出席状況、試験結果、教材・資料の参照日時などの学習エビデンスデータを蓄積。また、インターネットを通して大学レベルの講義を提供する取り組みでは、教材ビデオの視聴日時や理解度テストの回答状況などの学習エビデンスデータが蓄積されています。
富士通は、2004年から学習支援システムの提供を開始し、2012年には学習支援システムに蓄積される様々なデータを分析して学習行動の特徴をチャートで示す機能を国内で初めて提供。学習エビデンスデータの活用により教育の高度化を支援するシステムの提供に取り組んでいます。
今回の研究では、京都大学は主に、従来の学習との比較や分析と、その結果を活用した新しい教育・学習方法の開発を行い、富士通は主にICTによるデータ分析と、新しい教育・学習方法を実現するためのICTプラットフォームを開発します。
開発したツールは大学の教育の場で広く適用します。また、その結果として試験結果から得られる学習理解度やアンケートから得られる学生の満足度などを評価し、効果を検証します。
自学自習の効果をより向上させるとともに、大学に限定せず、市民が生涯にわたって活用できる新しい教育・学習を実現することで、社会への貢献を目指します。日本再興戦略である「日本の大学を世界のトップクラスの水準に引き上げる」ために、効果的な大学教育改善になることが期待されます。
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投稿者 kksblog : 2015年09月07日 17:28