●平成26年度『国語に関する世論調査』の結果を公表~文化庁 (2015年09月29日)
文化庁が、平成26年度『国語に関する世論調査』の結果を公表いたしました。
日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に関する興味・関心を喚起するために、平成7年度から毎年実施しています。
調査対象は全国16歳以上の男女。調査項目は、社会や家庭における言葉遣いについて、手書き文字と印刷文字の字形について、新しい複合語、省略語について、慣用句等の意味・言い方についてなどです。
調査結果から、今の国語は乱れていると思うかの問いでは、7割以上が「乱れていると思う」と回答しました。
言葉遣いについては、家庭での注意が減少。しかし、家庭で受けた言葉のしつけについては、「適切にしつけられたと思う」が増加傾向です。子どもの言葉遣いに与える影響が大きい人やものは、「テレビ」が最も高く、次いで「母親」、「父親」と続いています。
年賀状などにおいて、印刷されたものと手書きが加えられたものとではどちらが良いと思うかでは、「手書きされたものや手書きが一言加えられたもの」が、9割弱。そして9割以上の人が文字を手書きする習慣を大切にするべきと答えています。
言い方の使用頻度では、「わたし的」「よかったかな、みたいな」「やばい」「微妙」「うざい」などが増加。新しい語としては「婚活」「イクメン」「女子力」「デパ地下」「クールビズ」などが使ったり、聞いたことがある語として挙げられています。
慣用句については、「おもむろに」「枯れ木も山のにぎわい」「小春日和」などを本来とは違う意味を選択した割合が高く、言い方については、「いやがおうにも」が正しい「いやがうえにも」より、「熱にうなされる」が正しい「熱にうかされる」より、多く選択されています。
詳しい結果については、文化庁のホームページで公開しています。新しい表現の定着など、時代を反映した言葉の変化がわかり、興味深いものとなっています。
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投稿者 kksblog : 2015年09月29日 07:45