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教職員に求められる「いじめに備える基礎知識」~国立教育政策研究所 (2015年08月24日)

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国立教育政策研究所が、冊子「いじめに備える基礎知識」を作成しました。いじめに対して、教職員に求められている正しい知識、期待されている適切な行動等について解説しています。

「学校いじめ防止基本方針」が策定されても、きちんと機能されていなければ意味がありません。基本方針の意図や内容が必ずしも全ての教職員の意識や行動の中にまでは浸透しておらず、決められた手順に従って学校として動く体制ができあがっていないことに問題があると考えられています。そこで、いじめの理解と定義、発生実態、いじめに対する措置等について解説。いじめの追跡調査や全ての児童生徒を対象とした教育的予防の発想による未然防止についても紹介しています。

「暴力を伴わないいじめ」の典型例である「仲間はずれ・無視・陰口」の場合、小学4年生からの6年間で9割近くが被害経験を持っています。また、加害経験もほとんど同じ傾向。決して、一部の児童生徒だけが繰り返し被害を受けているとか、加害に及んでいるとかいうわけではなく、幅広い子供が被害にも加害にも頻繁に巻き込まれていることがわかります。文字どおり、どの子どもにも起きうることが示されています。

いじめの問題は、いつ、どの学校においても起こりうるものとして取り組むべきです。そこで、「いじめに関する研修ツール」も作成されています。いじめの問題に教職員全員、学校全体で取り組んでいけるよう、教職員の資質を高める研修会向けとなっています。最初に、教職員一人一人に、いじめという問題に対する認識や取組姿勢、日ごろの取組について、改めて自己点検を行ってもらった後、小グループでの話合い、全体での話合いを行う中で、教職員全員が共通の認識を持つことができるように工夫されています。

どちらもホームページで公開されています。教職員全員が適切にいじめに対処できるように活用されるといいですね。

「いじめに備える」 | 国立教育政策研究所

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投稿者 kksblog : 2015年08月24日 13:56


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