« 「幼稚園・保育園 ICT教育カンファレンス2016」を開催します〜こどもモードKitS | トップページへ

大津市教委、ICT活用外国語教育でオックスフォード大学出版局と提携 (2015年08月21日)

eigo150821.jpg
滋賀県大津市は、洋書教材の普及や教員研修の提供を手がけるオックスフォード大学出版局株式会社を「ICTを活用した外国語教育ティーチングメソッド研究開発業務」の受託業者に選定。2017年度まで、大津市内の市立小学校37校に指導案・教材・教員研修が提供されます。

今回使われる主な教材のひとつ「Let’s Go」は、日本や台湾で教授経験を持つ著者らにより、英語を母国語としない児童向けの教材として開発され、1992年の初版発行以来、時代のニーズを反映して版を重ね、現在までに160にも上る国々で累計約2,300万部の販売実績があります。また、タイやベトナム、エジプト、サウジアラビアでは政府の認定教科書となっています。

二つ目の教材、Oxford Reading Tree (オックスフォード・リーディング・ツリー)は、イギリスの約80%以上の小学校で採用されている「国語」の教科書。ネイティブの子どもたちが使う自然な英語でつづられたユーモアに満ちた物語集です。10段階にレベル分けされており、能力に応じた段階的な学習が可能となっています。

同教材は、日本国内でも多くの読者に親しまれており、大阪市では2013年に改定した「市教育振興基本計画」案を基に指定された公立小学校19校において、同年9月より3~6学年の授業で使用が開始されました。

三つめの教材、Classic Tales (クラシック・テール)は、「おおきなかぶ」や「ジャックと豆の木」など、よく知られる昔話やおとぎ話をあざやかなイラストとともに収録した物語シリーズ。平易な語彙や文法を用い、児童でも理解しやすいよう編纂されています。

指導スタイルは、電子黒板やICT環境を活用したカリキュラムを盛り込み、児童の注意を引くプレゼンテーションツールや物語の読み上げ機能を駆使した多元的なアプローチにより、児童のやる気と能力を最大限に引き出せるよう工夫。

また「勉強している」という意識ではなく、英語に自然に慣れ親しむことができるよう、児童の興味を引き付けるアクティビティやゲームを随所に採り入れ、身近な題材を通して力をつけていけるよう構成されています。

習熟度は、「自分の名前を言う」「友だちに一緒に遊ぼうと誘う」など、到達目標を明確に示したCan-doリストで確認。また、児童が自身のコミュニケーションの姿勢について自己評価を行う「振り返りカード」は、教員が授業の効果を把握するのに役立つだけでなく、児童が自ら考える力を育むきっかけに。高学年では、話す力や聞き取る力も測定し、学習成果を丁寧に確認します。

教員サポートに関しては、一貫した授業の流れと教授法を用い、わかりやすく設計した授業計画で、小学校の教員が無理なく指導できるよう配慮した内容となっています。また、教員には導入前の研修を提供するほか、担当者が学校訪問を行って現場の様子を確認しながら年度初め、夏休み、冬休みに状況に応じた研修会を提供していく予定。

子ども達が自然に正しい英語にふれられるよう、これからも様々な工夫が必要になっていきそうですね。

« 「幼稚園・保育園 ICT教育カンファレンス2016」を開催します〜こどもモードKitS | トップページへ

最新記事一覧

投稿者 kksblog : 2015年08月21日 10:22


コメント
ブログ内検索
昔の記事を読む
メルマガ・RSSで読む
毎週木曜日、1週間分のニュースをまとめてお送りします(無料)。 <サンプルはこちら>【購読はこちら】
ネタを提供する
教育に関するネタ大歓迎。お気軽にどうぞ!!

KKSブログ for mobile
mobileaccess.gif
最新15記事をご覧いただけます。


KKS Web News 教育家庭新聞(C) KKS ブログトップ