●いま英語の先生が困っていることは?「中高における英語教育実態調査2015」 (2015年08月21日)
英会話教室を運営する株式会社イーオンは、昨年より中学・高校の英語教師を対象に指導ノウハウを提供する「英語を英語で教えるための指導法セミナー」を開催しており、今年は全国5年の開催で、のべ300名を超える英語教師が参加しました。
これに伴い、セミナーに参加した中学・高校で英語を教えている現役教師283名を対象に、「中高における英語教育実態調査2015」として調査を実施しました。調査内容は「授業を行うにあたり困難に感じていること」や「自身の学習状況」「大学入試への外部試験導入についての考え」などについてです。
調査の結果、先生が最もサポートが必要だと感じているのは「英語で文法を教える」ことでした。中高ともに過半数を超え、多くの先生がサポートが必要または困難に思っているようです。次いで「スピーキング指導」、「ライティング指導」など、いわゆる〝4技能化〟にともなう項目が上位に並びました。
生徒を指導するためには先生自身のスキルアップも大切ですが、それに費やせる時間が1日1時間に満たない先生が中項とも訳8割にのぼりました。ただし、特に後項では「全く取れない」と回答した割合が全体の1割以下となっており、わずかでもスキルアップの時間を確保しようと努力している様子が見られます。具体的な取り組みとしては、後項では8割、中学でも7割を超える先生が「書籍・教材」を挙げていました。
大学入試に、英語技能検定のような外部試験の導入について、どのように考えているかを尋ねたところ、導入に賛成する声が中高ともに約7割にのぼりました。具体的な外部試験を挙げてもらうと、高校では2年連続でTOEFLがトップだった物の、中学では英検がTOEFLを大きく上回り1位となりました。英検は高校でも2位にのぼっており、中高の総数で見ると1位でした。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、さらに「英語を使う技能」を念頭においた英語教育がすすめられていくでしょう。教える技能を身につけるためには、先生一人一人の努力ももちろん大切ですが、学校、関係機関、社会でサポートすることも必要になってくるのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2015年08月21日 13:29