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LINEによる青少年ネット利用実態把握調査と新しいネットリテラシー教材 (2015年07月29日)

line_150729.jpgコミュニケーションアプリ「LINE」は無料で通話やネット上で会話ができることで、スマートフォンの急速な普及と共にユーザーが増加し、人々の生活を支えるコミュニケーションインフラとして浸透しつつあります。一方で、「LINEいじめ」という言葉が聞かれるように、青少年によるトラブルが多く発生してのも実情です。

株式会社LINEでは、ネット上のコミュニケーショントラブル根絶に向けた活動の一環として、9月より青少年におけるネット利用実態把握を目的とした10万人規模の全国調査を実施します。また、小中学生のネットリテラシーを養うマンガ教材、ならびに静岡大学と共同開発したワークショップ教材の改訂版を発表しました。

全国調査は、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース下山晴彦研究室と共同で、青少年におけるネット利用実態把握を目的として、全国の小中高の児童及び生徒を対象に行われます。調査は2015年9月〜12月を予定しており、LINEユーザーか否かにかかわらず、協力する学校の全校児童及び生徒を対象とします。

学校で発生する従来型のいじめと、ネットいじめの実態や関係性を把握し、対人関係、教育工学、臨床心理学等の学術的側面からも多角的に調査を行います。2016年1月より調査検証を行い、3月頃を目処に一時結果を公表する予定です。この回答データは匿名加工をした上で研究者・教育関係者に公開し、今後の青少年えっと利用に関する安心安全な環境整備に関する研究・対策に役立てることを想定しています。

マンガ教材は、小中学生を対象に、ネット上のコミュニケーションと、対面のコミュニケーションの違いについて考えることをテーマにした教材です。「読むことで理解する教材」ではなく、登場人物の表情や仕草から「情報を読み解く教材」として活用できるよう、物語の設定や状況を理解しやすい「マンガ」をベースに開発中です。2015年9月に提供開始予定です。

新しいワークショップ教材は「自分と他人の価値観の違いに再度気付く」というテーマで作成されたもので、全国の小中学校にLINE社員が出向いてワークショップ授業を実施してきた知見・経験と、教職員の意見をもとに再開発されました。8月末提供開始予定です。

友だちとの繋がりを大切にする年頃の子どもにとって、LINEは有用なツールであり、「なくてはならない」と断言する子もいます。しかしネットリテラシーを充分に身につけていないと、自分や周囲を傷つける凶器になりかねません。LINEを「悪いツール」にしないためにも、実態の調査と、その結果が教育へ活かされることを期待したいですね。

ネット上のコミュニケーショントラブル根絶に向けた啓発プログラムを発表|LINE



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投稿者 kksblog : 2015年07月29日 14:33


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