●英語を用いた言語活動の時間は増加傾向に、小中高の英語教育状況を調査~文科省 (2015年06月05日)
文部科学省は、公立小学校、中学校(中等教育学校前期課程を含む)および高等学校(中等教育学校後期課程を含む)における英語教育の状況について調査を行いました。
小学校の外国語活動等の授業で、外国語指導助手(ALT)等を活用する時数の割合は、平成22年度は54.4%、平成24年度は56.2%、平成25年度は58.4%、平成26年度では60.1%であり、増加傾向に。
小学校のALT等の総数は10,163人。ALT等の総数に占める種類の割合は、「JETプログラムによるALT」が20.1%、「JETプログラム以外で自治体が独自に直接雇用しているALT」が16.6%、「派遣契約によるALT」が10.2%、「請負契約によるALT」が15.8%、「その他のALT等」が37.4%。
小学校の外国語活動でICT機器を活用した学校の割合は、平成25年度は88.7%で、そのうち87.0%の学校が「パソコン」、51.7%の学校が「電子黒板」を活用しています。モジュール学習については、平成25年度は4.8%の学校が実施しており、平成26年度は5.4%の学校が実施予定となっています。
続いて中学校で、授業に占める英語を用いた言語活動の時間は、「おおむね行っている」と「半分以上の時間、行っている」を合わせた割合は、1年生が56.0%で、平成25年度より3.5%上昇、2年生は51.2%で、平成25年度より4.2%上昇、3年生は47.7%で、平成25年度より4.6%上昇しました。
生徒の英語力に関しては、中学3年の生徒のうち、英検3級以上を取得している生徒は18.4%で、平成25年度より1.9%上昇。「CAN-DOリスト」により学習到達目標を設定している学校は31.2%で、平成23年度より23.7%上昇、平成25年度より13.8%上昇しています。
高校(普通科)での授業に占める英語を用いた言語活動の時間に関して、「おおむね行っている」と「半分以上の時間、行っている」を合わせた割合は、「コミュニケーション英語基礎」が29.5%、「コミュニケーション英語Ⅰ」が42.6%、「コミュニケーション英語Ⅱ」が41.2%、「英語表現Ⅰ」が38.4%、「英語表現Ⅱ」が36.0%。
高校3年の生徒のうち、英検準2級以上を取得している生徒は11.1%で、平成25年度から0.1%上昇。「CAN-DOリスト」により学習到達目標を設定している学校は58.3%で、平成23年度より54.3%上昇、平成25年度より24.4%上昇しました。
それぞれの学校で工夫を行い、英語をより楽しく学べる環境が整うと良いですね。
公立小学校、中学校(中等教育学校前期課程を含む)および高等学校(中等教育学校後期課程を含む)における英語教育の状況について | 文部科学省
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投稿者 kksblog : 2015年06月05日 11:11