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英語力調査より「書くこと」「話すこと」について課題~文部科学省 (2015年06月01日)

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文部科学省が、全国の高等学校3年生約7万人を対象に、英語教育改善のための英語力調査を実施しました。調査結果は、学校での指導や生徒の学習状況の改善・充実のために活用されます。

英語に関する4技能(聞くこと、話すこと、読むこと、書くこと)がバランスよく育成されているかという観点から、生徒の英語力を測るとともに、英語の学習状況を把握・分析し、教育の成果と課題を検証しています。

調査結果から、4技能全てにおいて課題があるとともに、特に「書くこと」「話すこと」について課題が大きいことがわかりました。

英語学習に対する生徒の意識としては、英語が好きではないとの回答が半数を上回っていることから、学習意欲に課題があるようです。テストスコアが高いほど、英語学習は好きと回答する生徒の割合が高く、現在の英語力のレベルによって将来の英語使用のイメージが異なることもわかりました。
生徒が「英語を使って何ができるようになるか」という観点から、主体的に学ぶ意欲・態度の育成を含めた具体的な指標形式の目標の設定し、生徒が達成感を得られるようにすること、併せて、主体的な学びにつながる学習・指導方法、及び評価方法の在り方を検討・改善する必要があります。

技能については、特に「話す」「書く」言語活動が十分でないことがわかりました。聞いたり読んだりしたことについて、英語で話し合ったり意見交換をした経験、また、その内容を英語で書いてまとめたり自分の考えを英語で書いたりした経験、英語でスピーチやプレゼンテーションをした経験が少ないようです。基礎的な知識・技術を活用し、生徒の興味・関心が高い話題や、時事問題や社会的な話題など幅広い話題について「発表・討論・交渉」などの言語活動を豊富に体験させ、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする総合的なコミュニケーション能力を高める必要があります。

技能を活用した言語活動に対する教員の意識は、技能統合型の言語活動・指導が十分でないと感じているようです。聞いたり読んだりしたことに基づく話合いや意見交換・書く活動、スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションを行っている教員が少ない結果に。ペア・ワーク、グループ活動などを含めた学習・指導方法、時事問題や社会的な話題などについて「発表・討論・交渉」などを行う模擬授業、「話す」「書く」の能力を測るパフォーマンステスト等を強化する必要があります。

時代に合った使える英語力を身に付けるために、教育方法も変えていく必要がありそうですね。


平成26年度 英語教育改善のための英語力調査事業報告 | 文部科学省

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投稿者 kksblog : 2015年06月01日 21:41


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