●食育の周知度は約8割『食育に関する意識調査』~内閣府 (2015年06月13日)
内閣府による『食育に関する意識調査』の報告書が公表されました。
この調査は、食育に対する国民の意識を把握し、今後の食育推進施策の参考とするために、食育への関心、食生活・生活習慣、食品の選択等、家族等との食事について回答を得ています。
調査結果より、まず、「食育の周知度」は77.9%で、食育の言葉を知っている者のうち、「メディア(テレビ・新聞・雑誌等)」で食育という言葉を知った者が最も多いことがわかりました。
食育」という言葉やその意味については、「言葉も意味も知っていた」と答えた者の割合は女性で、「言葉は知っていたが、意味は知らなかった」、「言葉も意味も知らなかった」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっています。年齢別では、男性の60代、70歳以上、女性の70歳以上が知らない者が多いようです。「食育」という言葉をどこで知ったかという問いでは、「メディア」以下、「学校」「食に関するイベント」「行政」と続いていました。
「食育への関心度」は68.7%で、関心を持ったきっかけは「親になったこと」が最も高く、次いで「食に関する事件」「家庭で日頃から親に教わっていたこと」となっています。
子どもの頃の食事づくりに関する経験では、「家では、食事の準備や後片付けを手伝った」とする者の割合が最も高く、「家では、家族と一緒に食料品の買い物をした」「家では、家族と一緒に料理をした」の順に。現在の食生活に活かされていると思う子どもの頃の食事づくりに関する経験については、「家では、家族と一緒に料理をした」が最も高い結果でした。
現在の食生活について、「良い」とする者の割合は68.6%、「問題がある」とする者の割合は30.5%です。「問題がある」とする者の割合は、男性の20代、30代、女性の30代、40代でそれぞれ高くなっています。
食費に「お金を掛けることは惜しまない」と答えた者の割合は30.2%。次いで「お金を掛けたいがゆとりがない」「あまり意識していない」「食費は抑えたい」の順に。「お金を掛けることは惜しまない」と答えた者の割合は、男性の20代、女性の60代、70歳以上で高く、「食費は抑えたい」と答えた者の割合は、男性の30代,女性の20代から40代で高くなっています。
食品の選択や調理について重要だと思う知識は、「賞味期限、消費期限の味方」を挙げた者の割合が56.1%で最も高く、次いで「旬の食材」「食品添加物などの表示の味方」「食中毒の予防」などとなっています。
家族との食事については、朝食を家族と一緒に食べることが「ほとんど毎日」の者は58.9%、夕食を家族一緒に食べることが「ほとんど毎日」の者は65.0%。家族との食事について「一緒に食事をすることは楽しい」とする者が最も多く、次いで「会話が弾んでいる」「食事のマナーや作法を身につけている」「食に関する情報を共有している」となっています。
子どもの頃から「食育」に関する意識が高い環境であることが、自然と「食育」への関心につながり、その後の食生活に活かされるようですね。
« 小さな子も楽しめるクラシックコンサート 東京・西新井ギャラクシティで開催 | トップページへ
最新記事一覧
- 食育の周知度は約8割『食育に関する意識調査』~内閣府(2015年06月13日)
- 小さな子も楽しめるクラシックコンサート 東京・西新井ギャラクシティで開催(2015年06月12日)
- 留学前と留学後ではキャリアに対する考え方に変化
- 『全国大学生 天然ガストラックマーケティングコンテスト2015』開催(2015年06月11日)
- ICTを活用した幼児教育カリキュラム「こどもモードKitS」の検証結果
- 日本数学検定協会が、書籍「はたらく数学」を刊行しました
- 公立小中学校の構造体の耐震化の状況は95.6%~耐震改修状況調査(2015年06月10日)
- アクティブラーニングのための「環境」に関する情報満載のサイトがオープン
- 「女子中高生夏の学校」の参加者を募集しています~国立女性教育会館
- 10月23日は化学の日「缶バッジデザイン」募集(2015年06月09日)
- 合唱指導法、体を使った音楽授業などが学べる「夏の音楽指導セミナー2015」
- アニメーション「わかりやすい気象現象と災害」~第1弾『節子と台風』~日本気象協会
- 平成26年度『学校図書館の現状に関する調査』を実施~文部科学省
- ICT利活用など、教育や環境の変化に応じた即した研修サービス(2015年06月05日)
- 英語を用いた言語活動の時間は増加傾向に、小中高の英語教育状況を調査~文科省
投稿者 kksblog : 2015年06月13日 02:04