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跡見学園が森鴎外『舞姫』の自筆草稿を取得、文京区と連携して一般公開へ (2015年04月30日)

P4280018.JPG今年学園創立140周年、大学開学50周年の節目を迎える跡見学園女子大学は、キャンパスのある東京都文京区で半生を過ごした森鴎外の処女作「舞姫」の自筆草稿を取得し、学園の研究だけでなく文京区と連携して区内にある「森鴎外記念館」を通して広く一般の人たちにも公開する計画を立てています。

跡見学園の山崎一穎理事長は、森鴎外を専門とする日本近代文学研究者であり、森鴎外記念会会長、森鴎外記念館(島根県津和野町)、全国文学館協議会会長などを務めていることから、これまで文京区と共同で、森鴎外の文学作品を題材とした「朗読コンテスト」の開催や記念事業を行ってきました。
跡見学園と森鴎外には文京区という土地柄だけではない深い縁があり、まず「舞姫」を執筆していた当時の鴎外夫人は跡見女学校の卒業生である赤松登志子さんであったこと、「舞姫」の箱書をしている鴎外の長男の曾孫(鴎外の玄孫)が文学部の森まり子准教授であることなどがあげられます。
自筆「舞姫」の原稿は、大正、昭和、平成と様々な書店や個人の持ち物であった時代を経て、平成27年3月に国際ブックフェアの展示に古書を取り扱う臨川書店が出品していたものを、同学園が購入することになりました。

今回の取得に際し、跡見学園の山田徹雄学長は学園と森鴎外、「舞姫」との様々な縁を感じているそうで、「折しも今年度が学園創立140周年・大学創立50周年を迎える記念すべき時に、『舞姫』が出現したのは、偶然とはいえ、ご縁以外の何物でもないと強く思い購入に至りました。また、理事長は森鴎外の研究者です。社会的責任も持ちながら、我田引水にならないように学術的な研究の素として活用して参りたいと思います」と話しています。
日本の名作が然るべき場所で、大切にされ、後世に伝えられていくという良い流れが大学という研究機関の力を借りて行われそうですね。

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投稿者 kksblog : 2015年04月30日 09:46


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