●公立学校のタブレット端末導入及び活用においてで考慮すべきことは? (2015年04月13日)
株式会社アイ・ティ・アールが、公立の教育機関においてタブレット端末の普及が進んでいる現状を受けて、導入および活用において考慮すべき事柄をまとめたホワイトペーパー『公立学校におけるタブレット導入のベスト・プラクティス』を発行しました。
2014年度に全国の公立学校において本格的なタブレット端末の導入が相次いでスタート。政府主導で行われてきた実証実験の成果が共有されたこと、ハードウェアの進化により教育現場で許容できるスペックの端末が低価格で入手可能となったことを背景に、小中学校を対象に、数千台規模で導入に踏み切る先駆的な自治体も出始めています。2015年度以降、公立学校におけるタブレットの導入はさらに加速すると見込まれることから、本ホワイトペーパーでは、導入時に留意すべきポイント、導入を進めるうえでのあるべきアプローチなどについてまとめています。
今回は主に、「タブレット技術の進化を正しく捉えて導入可能性を探る」「いきなり「1人1台」を目指すのではなく、現実的な導入プランを練る」「先行事例からの知見を積極的に活用してプロジェクトを推進する」について論じています。また、先行事例として、首都圏でいち早く 1人1台型のタブレット導入に踏み切った東京都・荒川区の取り組みを紹介しています。
例えばタブレットの導入については、「コンピュータ室リプレース型」「教師先行配布型」「グループ学習推進型」「個別学習対応型」「持ち帰り学習対応型」という5つのタイプを紹介。各自治体や教育委員会が目指す教育方針との適合性や予算規模、既存インフラの整備状況などによって、適したタイプを柔軟に選択することが推奨されます。
タブレット教育を推進するうえで考慮すべきポイントは、「デバイス」「コンテンツ」「インフラ環境」「推進体制」の4つの視点からまとめています。
教育現場のICT活用においては、実運用におけるノウハウの集積度合いがその効果を大きく左右します。実証実験の成果や先行事例の取り組みを参考にしつつ、現場での試行錯誤を繰り返すことによって、次世代型の教育スタイルを創出することに力を注ぐことが求められると提言しています。通常の授業の中でデジタル端末やインターネットを活用するのが当たり前となる教育環境になる時に向けて、さまざまな検討をすることが望まれる時期ですね。
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投稿者 kksblog : 2015年04月13日 12:24