●英国は3歳でプログラミング教育、エストニアはIT立国化推進~欧州現地調査 (2015年03月02日)
一般財団法人国際IT財団は、先進諸国においてIT教育およびIT人材育成にどのように取り組んでいるのか、欧州2カ国の現地調査を行いました。
訪問国は、プログラミング教育を含むコンピューティング科目を導入した英国、そして北欧のバルト三国のひとつで、IT立国化を進めるエストニアの2つです。
英国では、2014年9月、ナショナルカリキュラムにプログラミング教育を取り入れた科目「コンピューティング」を導入。義務教育の始まる5歳からを対象にしていますが、学校によっては、早くて3歳からプログラミングを学んでいます。
「コンピューティング」では、従来のICT科目の「T」(Technology:技術)をあえて外し、コンピューティングの考え方(アルゴリズムなど)を理解し、問題解決できる人材を育てる方向に転換。
政府の財政が厳しいなか、民間団体のComputing At School(CAS)などを通じ、研修や教材の共有など、民間企業や大学、教師による支援枠組みが進んでいます。
一方、北欧のバルト海に面し、人口130万人の国エストニアでは、1991年の独立以降、欧州への復帰・統合、経済改革とIT立国化を推進。新たに導入された電子居住(e-Residency)では、世界中どこからでも、エストニアでの起業(法人登記)が可能となっています。
プログラミング教育は2012年に初等教育(7歳)に導入。学校によって上級生は「国防」の一環としてサイバーセキュリティも学んでいます。また、首都にあるタリン工科大学には、欧州でも珍しいサイバーセキュリティの修士課程があり、サイバーセキュリティ技術を始めとする新規事業の産学連携のハブにもなっています。
これから世界で進んでいくIT化に向け、日本も早急な対策が求められそうですね。
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投稿者 kksblog : 2015年03月02日 22:34