●仕送り減少、アルバイト収入増加「第50回学生生活実態調査」 (2015年03月11日)
全国大学生活協同組合が、第50回『学生生活の実態調査』を実施し、その結果を公表しました。
83大学生協が参加。公表された数値は、経年での変化をより正確に見るために、毎年指定している30大学生協で回収した9,223名の平均値となっています。
まず、学生の経済状況は、自宅生は、収入が、3年連続増加の「アルバイト」の影響により、前年より増加。家庭からの「小遣い」と「奨学金」は前年より減少しています。下宿生は、「仕送り」が減少し、「アルバイト」収入は増加。「食費」「貯金・繰越」は3年連続増加していますが、「住居費」はゆるやかな減少傾向が続いています。
らし向きは、自宅生、下宿生ともに「楽」と感じている学生が半数超え。今後の収入面の対策としては「アルバイトを増やす」。アルバイトの就労率は69.1%で、前年に続き伸長しており、自宅生、下宿生ともに4年生の就労率が上がっています。
就職に対する意識は、前年から大きな変化はみられず。就活期間の後ろ倒しによって就活生の準備は、より活発になっています。就職について不安を「感じている」73.0%、就職のために何かを「している」48.1%、就きたい職業について「決めている」61.0%です。
海外留学については、大学在学中の海外留学は「予定なし」が66.3%。「留学したいと思わない」の理由は、「留学に興味がない」が最も多く、「語学力に自信がない」「経済的な理由」と続いています。また、「留学したいができない」の理由は「経済的な理由」が18.2%でした。
日常生活は、読書「0分」40%超えの一方で、スマートフォン利用「0分」4%のみ。しかし勉強時間は増加しています。 読書時間が「0」の学生については、男女ともスマートフォンの利用時間が長い傾向があるものの、「0」以外は読書時間への影響は見られません。生活時間との関係では、通学時間が長い学生ほどスマートフォンの利用時間が長く、また学内の滞在時間が長いほど利用時間が短い傾向が見られます。
物価の高騰や社会情勢の変化もあり、過去と比較しにくい部分もありますが、目的を見失わずに、充実した学生生活を過ごせる環境が整うことが望まれますね。
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投稿者 kksblog : 2015年03月11日 15:18