●小テストを紙からタブレットに~解答と採点が可能なデジタルテストシステム (2015年02月17日)
大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、学校の授業で使用する紙の小テストを、タブレット端末用教材として活用できる「DNP学校向けデジタルテストシステム」を開発。
既存の小テストの多くは、教師がマイクロソフトの文書作成ソフト「Word」で作成しているため、日本マイクロソフト株式会社と連携し、Wordで作った小テストをタブレット端末用のデジタルテストに変換できるようになりました。
同システムは、福岡県の県立高校で採用が決定したほか、全国10数校の公立小・中学校で具体的導入を想定した実証実験を3月に開始。
実験用の教材は、教師が自作した小テストのほか、啓林館(啓林館DB)、数研出版、教育出版など複数の教材会社が、当システムに対応した小テスト教材を学校に提供。また、自治体が保有する独自教材も実験に使用し、各自治体の児童や生徒の学力傾向も把握する計画となっています。
同システムの使い方は以下の通り。
1. 教師は、Wordで自作した教材に、自身の端末で配点や正答などの設定をすることでデジタルテストのコンテンツを作成し、生徒のタブレット端末に校内のファイル転送環境を用いて、問題を配布することが可能。2. 生徒は手元のタブレット端末に配布されたテスト問題に直接解答。
3. 解答内容は、解答までの記述プロセスを含めてWord形式で保存され、校内のファイル転送環境を用いて、教師に提出されます。4. 教師は、回収した解答を端末上で集計し、生徒ごとの合計点や問題ごとの正答率や解答時間をExcel形式のデータで確認可能。
同システムの特長には、以下のような点が挙げられます。
・自由記述問題の採点機能を強化しており、選択問題では測れない詳細な理解度の把握ができる。・動画再生機能を利用すれば、答えを記述していく過程が把握できるため、生徒がつまずいた箇所がわかり、より細やかな指導につなげることができる。・生徒の解答例を電子黒板などに投影して、授業素材として使用することができる。
また、教師は自身の端末で全員分の解答を一覧で見ることが可能。自動採点が難しい記述問題などを教師が目視で採点する機能にも対応しているほか、動画再生機能により、生徒の答案記述プロセスを確認することができます。
そして、生徒の解答は、タブレット端末に直接答えを入力する方法をはじめ、専用紙にプリントされたテストにデジタルペンで記入することで、教師のタブレットに取り込むことができます。
色々な工夫をして、生徒により理解してもらいやすい環境を整えていけるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2015年02月17日 14:44