●かながわ福祉サービス振興会が神奈川県内の養護学校に足こぎ車いすを贈呈 (2015年02月09日)
公益社団法人かながわ福祉サービス振興会は、神奈川県教育委員会に足こぎ車いすを贈呈しました。神奈川県内の障がいのある子どもがいる学校に、足こぎ車いすを贈ってほしいという趣旨の寄付者の意向に沿って、県立養護学校における児童・生徒の自立活動、機能訓練に役立てるために贈られたものです。
これに伴い、平成27年1月29日(木)に、神奈川県教育委員会の教育長室において、寄付目録贈呈式が行われました。神奈川県教育委員会の教育長などが出席し、かながわ福祉サービス振興会から教育委員会へ足こぎ車いす3台の寄付目録を贈呈するとともに、教育長から感謝状が贈られました。
今回贈呈された足こぎ車いすは、「プロファンド」という東北大学で開発された、脳卒中や脊髄損傷などで麻痺した足を動かして移動できるという、世界で初めての車いすです。三輪車のようなペダルがついており、ペダルを踏むと動き、ペダリングをやめると停止します。歩行困難、麻痺のある方でも、どちらかの足が少しでも動かせれば、自分の両足でこげる可能性があります。これを使えば、大きな負荷をかけずに自力駆動が可能です。
障害のある側の下肢も使ってこぐために、障害のある側の脚の筋肉も使い、高いリハビリ効果が期待できます。両足が動くことが体感できるために、従来よりもリハビリ訓練を楽しく、モチベーションをもって取り組みやすくなるでしょう。筋力ではなく、歩行パターンに類似した中枢神経系の機能を改善することで、歩行能力に良い影響を与えるなど、中枢神経系の疾病による後遺症の改善に期待が持たれています。
行動範囲が広がるだけでなく、機能改善の可能性も広げるということで、養護学校の子どもたちにとって素晴らしい贈り物ですね。こうしたニュースが拡散することで、養護教育や、車いすをはじめとする障がいのある人たちに役立つものについて、広く知られるようになってもらいたいものです。
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投稿者 kksblog : 2015年02月09日 12:15