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TEAP入試は「外部試験導入」にとどまらない (2015年02月05日)

大学入試改革の先鞭とも言えるTEAP利用入試が2月3日、上智大学でスタート。
「外部検定試験導入」にとどまらぬ同学入試傾向の改革ぶりに、入試初日当日、受験生は大嵐に見舞われた。

TEAP利用入試とは、外部検定試験「TEAP」で一定の点数を獲得し、当日は英語以外の教科試験を受けるもの。「TEAP」は複数回の受験が可能だ。
TEAPの基準にクリアしていれば他学部の併願もできるので、上智式「全学部入試」ともいえ、初年度に係わらずTEAP受験者は約1万人、実際にTEAPを利用した大学受験者は約9000人となった。

しかし「その他の教科」の試験傾向は、これまでの上智とはまったく異なるものだった。

以下受験生のツイート
▼世界史は120字と400字の論述、ほぼ小論文(過去問はほぼマーク)
▼国語が日本史、日本史が国語▼国語で文学史がどっさり
▼一部筆記といいつつほぼ筆記、マークは一問(地理)
▼来年の受験生が心配になるほど鬼畜
▼まさかの古漢混合、日本史受験優遇文学史、ガチな敬語問題(国語)
▼論理的思考力を見るとか何?
▼帰宅途中、受験票をゴミ箱に捨てる受験生を見た
▼上智らしさ皆無(細かい知識問題)の試験内容
▼TEAP入試しなくてよかった、、、、、
▼ふたを開けたら論述やら文学史やらでボコられた
▼実力試す試験じゃなくロト6、特異すぎる
▼日本史は資料読み込み、もう日本史じゃない
▼日本史得意な僕からしたらちょろい

などなど。論述・資料読み込み・教科横断的な教養の測定など
大学入試改革・答申のエッセンスが既に多く盛り込まれているようだ。
「TEAP入試特約」を期待して出願した受験生の多くはがっかりしたことだろう……

しかし気を落とすことはない。
大学ではこの入試結果を受け、最終的に何人の合格者を出し、最終倍率を何倍に持ってくるのか。
TEAP利用入試は成功させる必要があるはずだ。それによって「TEAP入試の結果はふるわなくても合格する」受験生は必ずいる。そしてそれは一般入試受験者にどのような影響を与えるのか。
だから受験票を捨てたキミ、ちゃんと拾ってきなさい!

とはいえ「絶対に解けない受験世界史」(社会評論社 )に掲載率がダントツ高い同学のこと、次年度の倍率など「気にしない」という選択肢もありそうだが。。。

確かなことは、上智大学が「外部試験導入」にとどまらない「大学入試改革」で大きくリードをとる画期的な「試験問題を作成した」、ということ。
そして、おそらくは次年度以降の私学・国公立大学2次試験に少なからず影響を与えるだろう。


おまけ。
上智大学の「英語」は同日同問題だ。ここでも興味深いことが起こった。
「外国語学部・英語」、通称「外英」の入試は2月5日。同日に実施された「神学部・経済学部・総合人間科学部」では、「外英」志望の学生でも苦労する英語の試験を受けることになった。
その英語の問題にGNEX社の三上氏や、映画「ショーシャンクの空に」が出題された。

本人(三上洋一郎氏)が「上智の試験に僕が出たってほんと?」と早々にツイート。
さらに、GANTSの高校生メンバーが受験生にいたようで「俺が問題文に出ている」「ショーシャンクも見た」(ので7,8問は全部解けた)とツイート。
彼は国語の問題でも同様の奇跡を起こして他受験生の心をざわめかせたが、数学で解けたのは1問であったようで、同部屋の受験生の溜飲は若干下がったようである……。
(編集部)

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投稿者 kksblog : 2015年02月05日 18:40


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