●小学生の携帯利用者は3人に1人、そのうちスマホ利用者は6人に1人 (2015年02月10日)
ICT総研が、小学生のスマートフォン利用実態調査を実施いたしました。
子どもがスマートフォンを利用するケースは年々増加。拡大が顕著な小学生のスマートフォン市場に焦点を当て、その利用の実態はどうなっているのか、また、その市場規模はどう推移していくのかについて調査しています。調査対象は、小学生の子どもを持つ親4,000人です。
調査結果より、小学生の携帯電話利用者は3人に1人(32.8%)、そのうちスマートフォン利用者は6人に1人の割合であることがわかりました。なお、携帯電話利用者に、利用を開始させた時期を聞いたところ、小学3年までに利用開始したとの回答が合計65.1%と全体の2/3近くを占めていました。
スマートフォンを持たせる理由は、最多は「緊急時の連絡手段」(75.2%)、次いで「防犯」(30.2%)「子どもがスマートフォンを欲しがるから」(23.9%)です。中学受験をする予定の小学生に限定すると、「防犯」は56.1%に増加、「学習教材など、教育に活用できるから」は約2倍の12.3%、「IT機器に慣れさせることができるから」は12.3%に増加します。
実際に、中学受験予定の小学生はスマートフォン利用率も10.1%と高いことから、教育意識の高い親は、「防犯」「教育活用」「IT機器への慣れ」などを目的として、スマートフォンを持たせている割合が高い傾向が読み取れます。
ICT総研が推計した小学生の携帯電話利用者数は、2014年度末時点で、従来型携帯電話利用者 163万人、スマートフォン利用者 43万人、合計206万人となります。2014年度末の小学生全児童数は660万人とされていることから、従来型携帯電話の利用者数比率は24.7%、スマートフォンは6.5%、携帯電話全体では31.2%となります。特にスマートフォンの利用者数比率の増加が著しく、2012年度末の2.4%から2.7倍に。2018年度末には小学生のスマートフォン利用者数は144万人にまで増加、利用者数比率は全児童数の22.5%にまで拡大する見通しです。
飽和状態の携帯電話市場ですが、子ども向けはまだまだ拡大の余地がありそうです。
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投稿者 kksblog : 2015年02月10日 16:37