●平成26年度『学校保健統計調査』速報値を公表~文部科学省 (2015年02月04日)
文部科学省が、『平成26年度学校保健統計調査(速報値)』を公表しました。
『学校保健統計調査』は、学校における幼児、児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにすることを目的として、昭和23年度より毎年実施しています。
調査対象は、国立、公立、私立の幼稚園、小学校、中学校、中等教育学校、高等学校の満5歳から17歳までの児童等。調査項目は、児童等の発育状態(身長、体重及び座高)及び健康状態(疾病・異常の有無)です。
発育状態調査の結果、身長の平均値の推移は、平成6年から13年度あたりをピークに、その後横ばい傾向であることがわかりましたなお、男子は11歳から14歳で前年度より高く、 5歳、6歳、8歳、10歳及び16歳で前年度の同年齢より低くなっています。女子は、 8歳で前年度より高く、5歳から7歳、9歳、14歳及び17歳で前年度の同年齢より低くなっています。その他の年齢では、男女とも前年度と同じ数値となっています。
体重の平均値の推移は、平成10年から18年度あたりをピークに、その後減少傾向、肥満傾向児の出現率の推移は、平成18年度以降減少傾向でしたが、23年度以降はほぼ横ばいです。なお、肥満傾向児の出現率が、男子は女子より相対的に高い傾向で、また、東北地方において高い傾向です。
発育状態の世代間比較では、子世代、父母世代、祖父母世代を比較すると、身長・体重とも各世代間で増加していることがわかりました。年間発育量は、男子、女子共に、身長、体重のいずれも、現代に近い世代ほど早期に増加しています。
健康状態調査の結果、むし歯に関しては、ピーク時(昭和40~50年代)より減少傾向が続いていることがわかりました。そして、アトピー性皮膚炎は幼稚園で過去最低、寄生虫卵保有者は小学校で過去最低、耳疾患は小・中学校で過去最高でした。裸眼視力が1.0未満の者は増加傾向です。
主な疾病・異常等の世代間比較では、裸眼視力1.0未満の者は、父母世代に比べ子世代では多くなっています。むし歯のある者は、祖父母世代に比べ父母世代では多くなっていましたが、父母世代に比べ子世代では減少。ぜん息のある者は、父母世代に比べ子世代では増加、寄生虫卵を保有する者は、祖父母世代に比べ父母世代では激減し、子世代ではさらに減少しています。
時代による発育、健康状態の変化がよい方向へと続き、子ども達の健やかな成長が望まれます。
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投稿者 kksblog : 2015年02月04日 16:01