●もう一つの成人式「60歳からの主張」で社会を語る (2015年01月13日)
1月12日は「成人の日」の式典が全国各地で行われましたが、人生の先輩である60歳以上の方々が手本となる生き方をエッセイや川柳で若者に示す、第11回「60歳からの主張」(主催:公益社団法人全国老人福祉施設協議会)の発表と表彰式が都内で開催されました。
もうひとつの成人式として平成15年から始まった「60歳からの主張」も今年で11回目。今回は「ホントに安心できる社会保障とは?」をテーマに、60歳以上を対象に作品を募集したところ過去最多となる5468作品が寄せられました。(「エッセイ・小論文部門」566点、「川柳部門」4902点)。
田中一昭氏(拓殖大学名誉教授)、吉永みち子氏(ノンフィクション作家)、草野仁氏(TVキャスター)の3名の審査員により厳正な審査が行われ、「エッセイ・小論文部門」は優秀賞1点、入賞3点、特別賞1点、「川柳部門」は優秀賞1点、入賞7点、特別賞2点の入賞作品が決定しました。
「エッセイ・小論文」部門で優秀賞を受賞した長野和夫さん(72歳・千葉県)は、2か月に1度の勉強会に集まる仲間との活動を紹介し、元大工や元看護士など、それぞれの道を極めた人生の達人との会話から生き生きとした様子がエッセイから伝わってきました。
同部門で入賞した岡由美子さん(62歳・岡山県)は38年間勤めた公立小中学校の事務員を退職後、資格を取得して訪問介護員として活動する日々を伝えているそうです。老人ホームを訪問した際、歌を通じて高齢者との心の交流を重ねる岡さんは、「訪問介護では壁にぶつかることもあるが、自分が元気なうちは支援する側で頑張りたい」と述べました。
また、特別賞の諏方房子さん(67歳・愛知県)は、重度の自閉症の次男の肥満防止のため一緒に走り始め、これまでにフルマラソンを58回完走、50km以上のウルトラマラソンを19回も完走しました。受賞したエッセイでは次男と同じ陸上クラブに所属する知的障がい者の方の伴走を務め、「あと少しだから」と励ましながらゴールしたことが綴られています。「今は一日でも長く、次男と一緒に走り続けるためにも健康でありたい」と語っていました。
作品を審査した草野氏は「それぞれの立場から自分が何をすれば、その事にプラスになるのか真剣に模索していることが作品から伝わってきました」と講評しています。
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投稿者 kksblog : 2015年01月13日 11:25