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夢とこだわりを語る「NRI学生証論文コンテスト2014」入賞者発表 (2014年12月01日)

nri_141201.jpg株式会社野村総合研究所では、2006年より毎年、高校生、留学生、大学生を対象に、「学生小論文コンテスト」を開催しています。これからの社会を担う若い世代に、日本や世界の未来に目を向け、考える機会を持ってもらうことがこのコンテストのテーマです。

「NRI学生小論文コンテスト2014」は「創りたい未来社会〜あなたの夢とこだわり〜」をテーマに開催され、3つの部門で合計883作品の応募がありました。その中から「福祉教育」「伝統産業」「世界の貧困」に着目した3つの作品が大賞に選ばれ、その他優秀賞5作品、特別審査委員賞2作品が選出されました。

大学生の部の大賞は、慶應義塾大学 総合政策学部2年生の城内香葉さんの『インクルーシブ教育の実現に向けて 〜地域から創る、「福祉教育の日本」〜』です。自らの体験を元にして、日本が海外に比べて後れをとっている「インクルーシブ教育」に着目した点が評価されました。「誰も排除しない世の中を築いていきたい」という社会実現への強い思いやこだわりが現れていると評されています。

留学生の部では京都大学 経済学研究科修士2年の陳 慕薇さんの『若者でつなぐ伝統産業と未来社会——人的資本の活用による伝統産業の継承』です。留学生ならではの視点で日本の伝統産業を深く理解し、その継承策を具体的に考察している点が高く評価されました。日本人では気付かない鋭い分析や、新しい提案がなされています。

そして高校生の部は、神戸朝鮮高級学校2年の韓 大鏞さんの@『さくらんぼネットワークの構築—世界を救い、日本を変える—』でした。日本の抱えるグローバル化の遅れという問題に対して、夢や視野の広がりがあり、高校生らしい解決策を提示している点が評価されました。世界に向けた日本の新しい貢献であるとともに、将来の日本にも確実に役立つ提案だと評されています。

全体的には夢や展望よりも、世界や日本が抱えるさまざまな問題に対して解決策を提案するものが多かったということです。もちろんこれも大切なことですが、夢の拡がりよりも「今あること」をどうにかしないと、と考える若者が多かったということは、大人世代の責任が大きいのでは、と考えさせられます。後日、入賞した論文はホームページで公開される予定です。若者の論文を読むことで、気付かなかった視点や新しい考えが得られるかもしれませんね。

「NRI学生証論文コンテスト2014」の入賞者が決定|野村総合研究所

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投稿者 kksblog : 2014年12月01日 09:55


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