●小学校教員向け指導資料『楽しく実践できる音楽づくり授業ガイド』 (2014年11月26日)
国立教育政策研究所教育課程研究センターが、小学校音楽科の教員向け指導資料『楽しく実践できる音楽づくり授業ガイド』を作成しました。
小学校音楽科の表現領域は、「歌唱」「器楽」「音楽づくり」の3分野で構成されています。中でも「音楽づくり」は、音や音楽の見方を広げていくことができ、友達と協同の喜びを実感することができる音楽科にとって大切な教育活動です。しかし、教師の多くが「音楽づくり」の授業を経験していないことや、具体的な指導法や活動における子どもの姿をイメージしにくいことなどから、教師にとって指導が難しい内容となっており、音楽づくりの授業が必ずしも効果的に行われていない状況がみられます。こうした状況を踏まえ、「音楽づくり」の指導のポイントや留意点などを映像を通して具体的に紹介した指導資料となっています。
低学年・中学年・高学年の事例を4事例ずつ、計12実践収録しています。「音楽づくり」の指導過程を映像で分かりやすく紹介し、具体的な教師の指導場面をクローズアップしています。また、指導上の留意点や子供の表現のポイントなどをテロップで明確化しています。
例えば1年生の事例では、「耳をすましてつくろう」という題材で、身の回りにある様々な音を聴き、その音の面白さを擬声語や擬態語で表し、それを生かして音楽をつくります。先生が子どもの表現をよく聴き、そのよさを認め、友達と共有するようにしながら、表現を高めていきます。
2年生の事例「くだものリズムでつくろう」では、身近にある果物の言葉を使ってリズム遊びをし、言葉のリズムや声の出し方を工夫して音楽をつくります。一つの言葉からいろいろなリズム、声の高低、強弱が生まれる面白さを感じ取り、友達と声を合わせてつくる楽しさを味わいます。
4年生の事例「日本の民ように親しもう」では、民謡を聴いたり歌ったりしてそのよさを味わい、民謡で使われる音階を用いて、自分たちの生活のうたをつくります。声の出し方を工夫したり、掛け声や揺れ、手拍子などを加えたりして、民謡らしいうたづくりを目指します。
指導書が有効に活用され、音楽教育の充実、子どもたちの表現力の広がりにつながるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2014年11月26日 17:25