●子供の貧困対策に関する大綱について」を策定~内閣府 (2014年09月08日)
内閣府が、「子供の貧困対策に関する大綱について」を策定しました。
調査によれば、我が国の子供の貧困の状況が先進国の中でも厳しく、また、生活保護世帯の子供の高等学校等進学率も全体と比較して低い水準になっています。子供たちの将来と我が国の未来をより一層輝かしいものとするためには、子供たちの成育環境を整備するとともに、教育を受ける機会の均等を図り、生活の支援、保護者への就労支援などとあわせて、子供の貧困対策を総合的に推進することが何よりも重要です。いわゆる貧困の連鎖によって、子供たちの将来が閉ざされることは決してあってはなりません。
子供の貧困対策の意義を踏まえ、全ての子供たちが夢と希望を持って成長していける社会の実現を目指し、子供の貧困対策を総合的に推進するため、「子供の貧困対策に関する大綱」が策定されました。
基本的な方針として、貧困の世代間連鎖の解消と積極的な人材育成を目指す、第一に子供に視点を置いて、切れ目のない施策の実施等に配慮する、といった10の方針が掲げられています。当面の重点施策として、教育の支援としては、学校をプラットフォームとした子供の貧困対策の推進、教育費負担の軽減、貧困の連鎖を防止するための学習支援の推進などがあります。
生活の支援としては、保護者・子供の生活支援、関係機関が連携した支援体制の整備、支援する人員の確保などがあります。保護者に対する就労の支援としては、ひとり親家庭の親の就業支援、生活困窮者や生活保護受給者への就労支援など、経済的支援としては、児童扶養手当と公的年金の併給調整見直し、母子福祉資金貸付金等の父子家庭への拡充などがあります。
子供の貧困の実態は見えにくく、捉えづらいといわれています。実態を適切に把握した上で、そうした実態を踏まえて施策を推進し、子供の将来がその生まれ育った環境によって左右されることがなくなるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2014年09月08日 17:46