●スキャナ付き3Dプリンタ「ダヴィンチ1.0 AIO」で3Dがもっと身近に (2014年09月11日)
昨年あたりからニュースなどで名前を耳にするようになった3Dプリンタ。「プリンタ」という名前自体は、オフィスや家庭でもおなじみの、主に紙へ印刷する機械ですね。3Dプリンタはインクでなく、主に樹脂を使います。3Dモデリングされたデータから、普通のプリンタ同様に樹脂を置いていくことでデータを物体として再現していく機械です。
3DプリンタメーカーのXYZプリンティングジャパン株式会社は、同社の一般消費者向けスキャナ機能搭載3Dプリンタ「ダヴィンチ1.0 AIO」が、ドイツ・ベルリンで開催されたShowStoppers@IFAにおいて、〝Innovation & Design Award 2014〟を受賞したことを発表しました。この3Dプリンタは、日本では年内の発表を予定しています。
〝Innovation & Design Award 2014〟は、ShowStoppers@IFAに参加したジャーナリストによって、IFAに出店される1600社の製品から選出されたものです。「ダヴィンチ1.0 AIO」は、3Dプリンタにスキャナを搭載したという独創性が評価されました。これにより、3Dモデリングの知識や経験が無い一般消費者でも、かんたんに3Dプリンタを使うことができるようになります。
これまで3Dプリンタは、製品の試作品、イメージモデル作りなどものづくりの現場、個人の耳型にあった補聴器など、医療機器分野といったところで活躍してきました。最近では造形精度が低く、溶けやすく扱いやすい樹脂を素材として使うデスクトップモデルも販売されていることから、小規模なオフィスや個人のユーザーも増えてきているようです。
また、芸術系や工学系の学校で3Dプリンタが導入され、デザインやエンジニアを目指す学生たちに、3Dプリンタ、3DCADデータの勉強法が指導されています。こうした中、3Dプリンタにスキャナが搭載されることで、今後は3Dプリンタを使うことそのものを学ぶ場だけでなく、それを活用する場にも普及していくことが考えられます。
例えば障がいのある子どもにも分かりやすい、使いやすい教材づくりや、触れる実物教材の制作など、いろいろなアイデアが考えられそうです。3Dプリンタの垣根が下がることによって、現場で「やりたかったこと」がたくさん実現できるといいですね。
XYZプリンティング、IFA2014関連イベントで“Innovation & Design Award 2014”を受賞
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投稿者 kksblog : 2014年09月11日 11:21