●「スマホで自撮り」で貧血症リスクを診断 (2014年08月07日)
マイクロソフト主催の学生ITコンテスト“Imagine cup(イマジン カップ)2014”世界大会にのいて、スマートフォンで自撮りするだけで、貧血症のリスクが診断できるアプリ“Eyenaemia”を開発したオーストラリアチームがワールドチャンピオンに輝きました。
Imagine Cupは、国際競争力のあるICT人材育成を目的とする世界最大の学生向けのITコンテストです。マイクロソフト創設者、ビル・ゲイツの発案で2003年よりはじまりました。この10年間で、190を超える国から、のべ165万人以上の学生が参加しています。
“Eyenaemia”は、目の結膜をスマートフォンのカメラで「自撮り」することで、貧血症のリスクを診断してくれます。撮影された結膜の色を計算してリスクがどのくらいあるかを判断するのです。何年も医療的なトレーニングを積んだほどの診断する力が、医学的な知識のない人たちの手のひらに収まるようになるのです。
アプリケーションには、“Check Now(今すぐ診断する)”の他に、これまでの診断結果を表示してくれる“Past Result”、診断する時間になったら教えてくれる“Reminders”などの機能が付いています。診断するボタンをタップすると、メガネやコンタクトを外し、下まぶたを引っ張ってカメラに向くよう指示がでます。あとはなるべくその状態を維持したまま撮影するだけです。撮影された結膜の色で、貧血症のリスクを算出してくれます。
このアプリの開発者は医学生たちで、「テクノロジーの利用で、人々の生命を助け、健康を維持することに思いを巡らせている」と自己紹介しています。“Eyenaemia”はImagine Cupのワールドチャンピオンだけでなく、Skype Awardの“Drive social impact”も受賞しました。
“Eyenaemia”の優れた点は、使い方がシンプルであること、そして貧血症というポピュラーで、かつ重大な病気を発見できる可能性のある症状を誰もが診断できるようになること、ではないでしょうか。アプリを使うことで健康への関心が高まる効果も期待できます。こうした若く優れた力を発掘できるコンテスト、今後も注目していきたいですね。
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投稿者 kksblog : 2014年08月07日 10:32