« 小学校低学年の7割が自分の端末を所有、フィルタリング使用率は上昇 | トップページへ | 沖縄の離島・ 久米島の高校が、全国から生徒を大募集 »

「不登校に関する実態調査」~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~ (2014年07月18日)

a0070_000187.jpg
文部科学省は、今後の不登校生徒への支援策の参考とするため、平成18年度に不登校だった生徒の5年後の状況等についての追跡調査を実施しました。

このたび、その報告書がまとまったものが、公表されています。

対象とされたのは、不登校生徒の状況を把握するため、過去に不登校であった生徒のうち、平成18年度に中学校第3学年に在籍し、学校基本調査において不登校として計上された生徒(約4万1千人)です。

調査の内容ですが、まず、調査対象者が在籍していた中学校に対する基礎的な調査(A調査)が実施されました。

そして、調査対象者本人に対し、中学校在籍当時、中学校卒業後及び現在の状況等について、無記ナノアンケート調査(B調査)が実施されました。

その後、調査対象者本人に対し、アンケート調査内容をさらに掘り下げたインタビューによる調査(C調査)が実施されました。

調査結果の主な特徴は、以下のようになっています。

基礎集計編(B調査)では、不登校のきっかけは、複雑化・多様化が進んでおり、生活習慣の乱れも高い割合となっていることが、わかりました。それに関しては、学校にいる相談員などの利用が多く、不登校生徒に対する支援体制が整ってきていることも、わかりました。

分析編(B調査)では、不登校を、無気力型、遊び・非行型、人間関係型、複合型、その他型の五つに類型化しました。そして、一度、欠席状態が長期化すれば回復が困難であり、「最初に学校を休み始めた」時期と長期化した時期との間の「潜在期間」に注目した対応が必要であることがわかりました。

ケース分析編(C調査)では、不登校に対する考え方は、中学校を卒業して5年後現在の状況の満足感に、大きく左右されることがわかりました。

不登校となる原因も、その経過も、実際人によって違うでしょうし、細やかな対応が必要ですね。

「不登校に関する実態調査」~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~文部科学省



« 小学校低学年の7割が自分の端末を所有、フィルタリング使用率は上昇 | トップページへ 沖縄の離島・ 久米島の高校が、全国から生徒を大募集 »

最新記事一覧

投稿者 kksblog : 2014年07月18日 01:43


コメント
ブログ内検索
昔の記事を読む
メルマガ・RSSで読む
毎週木曜日、1週間分のニュースをまとめてお送りします(無料)。
<サンプルはこちら>

【購読はこちら】
ネタを提供する
教育に関するネタ大歓迎。お気軽にどうぞ!!



KKSブログ for mobile
mobileaccess.gif

最新15記事をご覧いただけます。


KKS Web News 教育家庭新聞(C) KKS ブログトップ