●学校における水泳指導の手引(三訂版)を作成~文部科学省 (2014年06月19日)
文部科学省が、学校体育実技指導資料第4集『水泳指導の手引(三訂版)』を公表しました。
小・中・高等学校の学習指導要領の体育、保健体育の「水泳系及び水泳」のねらいや内容を踏まえた各学校での指導において参考となるように、「水泳指導の手引(二訂版)」を全面改訂したものです。
学習指導要領での「水泳系及び水泳」のねらいや内容の改訂事項、領域の具体的な指導内容、指導計画の作成、学習評価の実施の際のポイント、領域全体の指導計画、評価規準等の指導の実際の例、各泳法の技能に係る指導の要点、水泳指導における安全管理、事故防止のための取組についてを掲載しています。
水泳系の学習の特徴は、「水の中で運動する」との点で、陸上における各種の運動と違う点を理解することが重要です。特に、水の物理的特性を理解することが、「水泳系で求められる身体能力を身に付けること、また、水中での安全に関する知的な発達を促すこと、さらに、水の事故を未然に防ぐ論理的な思考力を育むこと」の学習に、大きく関係しています。
具体的な指導内容としては、水泳系の領域として、小学校低学年を「水遊び」、小学校中学年を「浮く・泳ぐ運動」、小学校高学年から高等学校までを「水泳」で構成しています。小学校中学年までは、水遊びなどで水に慣れ親しむことや、水に浮く・泳ぐなどの経験を十分にしておくことが大切です。小学校高学年からの水泳の学習では、「クロール」、「平泳ぎ」などの泳法を取扱い、校種・学年ごとのねらいをふまえて、それぞれの泳法の指導を段階的に行うことが大切です。また、泳法の指導に合わせてスタートやターンの指導もします。
中学校・高等学校では、続けて長く泳いだり、速く泳いだりする運動を通して、全身の持久力や身体の調整力等を養うことが期待できます。生徒各自が自分に適した泳ぎを見つけることは、生涯スポーツの観点からも重要なことです。さらに、水泳の特性で重要な観点は、水の危険から身を守る運動であることです。水辺でのスポーツやレジャー活動に参加する機会も多くなってきていることから、自己や他者の身を守るための視点についても水泳の意義を認識させることが大切です。
指導計画では、学年、校種の接続を考慮し、段階的・系統的に学習できるように計画します。小学校において、低学年は十分に水に慣れ親しみ、水中での動きを楽しく身に付ける計画、中学年は泳法につながる初歩的な泳ぎを楽しく学ぶ計画、高学年は心地よく泳いだり、泳ぐ距離を伸ばしたりする泳法学習の計画を立案します。中学校は泳法を身に付け、効率的に泳げるようになる計画、高等学校は卒業後の豊かなスポーツライフの継続を意識した計画づくりをすることがポイントです。
水泳学習の時期です。安全に留意して、水泳に関する知識と技能を学習し、身に付けられるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2014年06月19日 16:54