●デジタルネイティブ世代の学習について 大学生実態調査 (2014年06月19日)
世界190か国で利用されているWebアンケートを手掛けている米国企業SurveyMonkey社は、「タダコピアプリ」を提供するオーシャナイズ株式会社と共同で、大学生の実態調査を実施しました。スマホを活用している大学生911名を対象に「大学生の学習とStudyHack実態調査」として結果をオーシャナイズ者が運営する「大学生LAB」に公開しています。
普段使っている電子機器は、スマートフォン6割、次いで電子辞書とノートパソコンが約3割ということでした。スマートフォン利用者が圧倒的ではありますが、言語を調べることに特化した電子辞書の需要は今でも利用されていることがわかります。
デジタルネイティブ世代の大学生が、授業や自己学習、研究・実験などで使っているサービスやアプリは、Gmailなどのフリーメールが43%、カメラアプリ17%、無料ストレージは15%であり、有料アプリを使っているのは5%だけでした。特に使わないという学生も3割ほどあり、必ず使うという定番サービスはないようです。
また国内外の有名大学講義が見られるオープンエデュケーション型の無料動画サービスがいくつかありますが、このサービスを知らない・興味がないは59%、興味があっても利用したことがないのは約3割、活用したことがある学生は約1割と低いことがわかりました。興味を持った理由としては、有名大学の授業に関心がある、何となく面白そうなどですが、英語に関心がある、留学の参考にしたいという理由も目立っています。
国内外の大学の授業を無料で見られるというサービス自体を知らないのが65%あり、まだまだ情報として浸透していないことが伺えます。海外の講師と英会話サービス自体を知らない、興味がないのは65%、興味があっても利用したことがない25%、利用するのは10%程度です。
オープンエデュケーションもスカイプによる英語学習も、興味関心が薄く、学習の当事者でもある大学生にもっと知ってもらうための啓蒙が必要だとしています。学生側でも学ぶ機会を見つける心がけを持ってほしいものです。
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投稿者 kksblog : 2014年06月19日 08:19