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幼児期の運動促進のための取組の実践事例報告集を公表~文部科学省 (2014年06月18日)

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文部科学省が、幼児期の運動促進に関する普及啓発事業の成果をまとめた実践事例報告集を公表しました。

幼児期運動指針(平成24年3月)を広く普及することを目的として実施した、平成25年度「幼児期の運動促進に関する普及啓発事業」の成果を全国各地での取組の参考にしてもらうために、委託先の各教育委員会から提出された実践事例報告書をもとに、実践事例をとりまとめたものです。幼児の生活の中で様々な運動機会の確保を図ったり、多様な動きを経験できるような指導の充実を図ったり、安全に配慮した指導方法の工夫などに取り組もうとしている幼稚園等での活用が期待されます。

現代社会では、子どもにとって遊ぶ場所、遊ぶ仲間、遊ぶ時間の減少、そして交通事故や犯罪への懸念などが体を動かして遊ぶ機会の減少を招いています。幼児にとって体を動かして遊ぶ機会が減少することは、その後の児童期、青年期への運動やスポーツに親しむ資質や能力の育成の阻害に止まらず、意欲や気力の減弱、対人関係などコミュニケーションをうまく構築できないなど、子どもの心の発達にも重大な影響を及ぼすことにもなりかねません。このような状況を踏まえると、主体的に体を動かす遊びを中心とした身体活動を、幼児の生活全体の中に確保していくことは大きな課題となっています。

幼児期における運動の意義は、体力・運動能力の向上、健康的な体の育成、意欲的な心の育成、社会適応力の発達、認知的能力の発達にあります。そこで、運動習慣の基盤づくりを通して、幼児期に必要な多様な動きの獲得や体力・運動能力を培うとともに、様々な活動への意欲や社会性、創造性などを育むことを目指し、幼児期の運動の在り方についての指針が作成されました。

実践事例報告集では、発達の特性に応じた遊びの例として、動作発達過程を考慮した声掛けを中心とした運動指導実践、幼稚園の実情を踏まえて、主体的に体を動かして遊ぶことが好きな子供を育てるための実践例などを紹介。多様な動きを経験できる遊びの工夫例として、地域の特色を生かした題材で、手軽に、楽しく、多用な動きを実践できる「運動遊び」の実践例、幼児期に経験すべき基本的な動きの習得を意識した遊びの例などを紹介しています。

子どもの体力の現状については、「走る」、「跳ぶ」、「投げる」といった、基本的な運動能力の低下が指摘されています。実例を参考に、幼児期に獲得しておくことが望ましい基本的な動き、生活習慣及び運動習慣を身に付けるための効果的な取組が実践されることが望まれます。


平成25年度幼児期の運動促進に関する普及啓発事業「実践事例報告集」 | 文部科学省



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投稿者 kksblog : 2014年06月18日 15:32


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